1月12日に開催されたBWFワールドツアー・マレーシアOP(クアラルンプール/Super1000)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。
男子シングルスは、3選手が2回戦を突破した。初日の1回戦で香港選手とのファイナル勝負を制した常山幹太(上写真)は、台湾の周天成(チョウ・ティエンチェン)と激突。第1ゲームから激しいラリーの応酬となる中、先行したのは常山だ。6連続得点などで14-7とし、その後も19-13とリードした。後半は周天成の猛追に苦しみ、20-17から連続失点で20オールとなったが、ネット前の勝負をなんとか制して23-21で第1ゲームを先取した。
第2ゲームも互いにコートを広く使った勝負となったが、常山が再び18-15とリード。ここから20-19まで迫られたが、最後は常山が渾身のスマッシュを叩き込み勝利。強敵を2-0で退け、準々決勝に勝ち進んだ。
インドネシアのジョナタン・クリスティと対戦した西本拳太(上写真)も、第1ゲームを15本で奪うと、続く第2ゲームも21-17で制してベスト8入り。前日の1回戦で地元マレーシアのエース、リー・ジジャを下した奈良岡功大は、同じくマレーシアの若手選手に第1ゲームを失う展開も、第2ゲームは15-19から驚異の追い上げで21-19と逆転に成功。さらにファイナルゲームは、スピードが落ちた相手を後半に突き放して21-15。地元選手を相手に、2試合連続の逆転勝利でベスト8進出を決めた。
3選手が挑む準々決勝は、西本が第1シードのビクター・アクセルセン(デンマーク)と、常山はインドネシアのアンソニー・S・ギンティン、そして奈良岡はプラノイ・H.S.(インド)と激突する。
混合ダブルスは、渡辺勇大(上写真・手前)/東野有紗と金子祐樹/松友美佐紀の日本ペア対決。第1ゲームを21-17で先制した渡辺/東野が、第2ゲームも21-13に抑えて2回戦を突破。準々決勝へと駒を進めている。明日はベスト4入りをかけて、韓国の徐承宰(ソ・スンジェ)/蔡侑玎(チェ・ユジュン)と激突する。
女子シングルスは山口茜と大堀彩が登場。1回戦はファイナル勝負を制しての勝ち上がりだった山口は、ブサナン・ンバルンパン(タイ)に2-0で快勝。大堀彩はデンマークのミア・ブリックフェルトにファイナルゲームの末、14-21で敗れた。山口は大堀が敗れたブリックフェルトと準々決勝で対戦する。
1月12日の日本選手結果、13日の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼2回戦(1月12日)
西本拳太②〔21−15、21−17〕0●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)52分
常山幹太②〔23−21、21−19〕0●周天成(台湾)59分
奈良岡功大②〔15−21、21−19、21−15〕1●ン・ツェヨン(マレーシア)92分
【女子シングルス】
▼2回戦(1月12日)
山口茜②〔21−15、21−15〕0●ブサナン・ンバルンパン(タイ)41分
大堀彩●1〔17−21、21−19、14−21〕②ミア・ブリックフェルト(デンマーク)67分
【混合ダブルス】
▼2回戦(1月12日)
渡辺勇大/東野有紗②〔21−17、21−13〕0●金子祐樹/松友美佐紀46分
▼準々決勝(1月13日)
【男子シングルス】
西本拳太 − ビクター・アクセルセン(デンマーク)
常山幹太 – アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)
クンラビット・ビティサラン(タイ) − ロー・ケンイゥ(シンガポール)
奈良岡功大 – プラノイ・H.S.(インド)
【女子シングルス】
山口茜 – ミア・ブリックフェルト(デンマーク)
戴資穎(台湾) − 許玟琪(台湾)
陳雨菲(中国) − キャロリーナ・マリーン(スペイン)
王祉怡(中国) − アン・セヨン(韓国)
【男子ダブルス】
セティアワン/アッサン(インドネシア) − 徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)
アルディアント/アルフィアン(インドネシア) − テオEY/オンYS(マレーシア)
シェティ/ランキレッディ(インド) − 劉雨辰/欧烜屹(中国)
アストルップ/ラスムセン(デンマーク) − 王昶/梁偉鏗(中国)
【女子ダブルス】
陳清晨/賈一凡(中国) − G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)
金昭英/孔熙容(韓国) − ラハユ/ラマダンティ(インドネシア)
鄭雨/張殊賢(中国) − 李汶妹/劉玄炫(中国)
ベク・ハナ/イ・ユリム(韓国) ジン/ウォン(シンガポール)
【混合ダブルス】
鄭思維/黄雅瓊(中国) − ジケル/デリュウィ(フランス)
金ワンホ/鄭ナウン(韓国) − フェルディナンシャー/ウィジャジャ(インドネシア)
渡辺勇大/東野有紗 – 徐承宰/蔡侑玎(韓国)
デチャポル/サプシリー(タイ) − チェンTJ/トーEW(マレーシア)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO