1月3日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。今年夏から新型コロナウイルスの影響で残っていた過去の大会のポイントが精算されていたが、今回のランキングから、1年間の大会を対象にした正常のランキングに戻っている。ここではダブルスの変動についてお伝えする。
【男子ダブルス】
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年末に1位から2位へと順位を落としていた保木卓朗/小林優吾が、昨年の世界選手権の高ポイントが消滅したことで2ランクダウンの4位に後退。アルディアント/アルフィアン、セティアワン/アッサンとインドネシアの2ペアが1、2位を独占し、A・チア/ソー・W・Yが3位で続く。長く世界ランク1位に君臨していたギデオン/スカムルヨ(インドネシア)は、現在23位。インドネシア勢の中で5番手と、大きく後退している。
日本勢2番手は、全日本総合ベスト4の古賀輝/齋藤太一(26位)。同準優勝の竹内義憲/松居圭一郎が31位で続く。4番手以降は、小野寺雅之/岡村洋輝(34位)、武井優太/遠藤彩斗(45位)、井上拓斗/三橋健也(66位)、西田陽耶/目崎駿太郎(67位)。ただし、小野寺/岡村は小野寺が、井上/三橋は井上が、それぞれ代表内定選手から外れ、三橋/岡村での代表内定が発表されている。2023年シーズンから新たなペアとして、世界で戦うことになる2人。大きなブレイクスルーはあるのか、期待したい。
【女子ダブルス】
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陳清晨(チェン・チンチェン/左)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)が、唯一の9万ポイント台で1位を独走。全日本総合を欠場した志田千陽/松山奈未が、8万ポイント台で2位につける。3位の鄭ナウン/金ヘジョン(韓国)、4位の鄭雨(ツェン・ユ)/張殊賢(ツァン・シューシャン/中国)が7万ポイント台で追いかける展開だ。
日本勢2番手は、こちらも全日本総合を欠場した松本麻佑/永原和可那(8位)。同優勝で復活を強く印象づけた福島由紀/廣田彩花(13位)とともに、一つでも上をめざしていきたい。3番手以降は、全日本総合ベスト8の中西貴映/岩永鈴(22位)、加藤佑奈/廣上瑠依(25位)が続く。同準優勝でペアとして代表入りを果たした櫻本絢子/宮浦玲奈は、2023年は72位からのスタートとなる。
【混合ダブルス】
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鄭思維(ツェン・シーウェイ/左)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)が、唯一の10万ポイント超えで1位を独走。2位の王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)が8万ポイント台、3位のデチャポル/サプシリー(タイ)、4位の渡辺勇大/東野有紗が7万ポイント台。混合ダブルスは「4強」状態が長く続いている。
日本勢2番手は、全日本総合優勝の金子祐樹/松友美佐紀(15位)。同準優勝の山下恭平/篠谷菜留が16位で続いており、パリ五輪の「2枠目」に向けた戦いが本格的に始まる。4番手は、同ベスト4の緑川大輝/齋藤夏(25位)。5番手以降は、西川裕次郎/尾﨑沙織(44位)、仁平澄也/朝倉みなみ(51位)、山田尚輝/池内萌絵(83位)と続くが、3ペアとも代表内定選手から外れている。新たに選ばれたペアが世界とどう戦っていくのか、見守っていきたい。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO