1月3日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。これまで新型コロナウイルスの影響で残っていた過去の大会のポイントが精算されていたが、今回のランキングから、1年間の大会を対象にした正常の世界ランキングに戻っている。ここでは男女シングルスの変動について紹介しよう。
【男子シングルス】
ランキングは こちら
ビクター・アクセルセン(デンマーク/上写真)が10万ポイント超えで1位をキープ。2位のリー・ジジャ(マレーシア)以下は7万ポイント台で、アクセルセンの一人旅が続いている。3、4位はジョナタン・クリスティ、アンソニー・S・ギンティンのインドネシア勢が100ポイント未満で並んでいる。
5位の周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)、6位のロー・ケンイゥ(シンガポール)までが7万ポイント台。その後の7位につけているのが、日本の一番手となった奈良岡功大だ。昨年後半のワールドツアー上位大会での好結果が反映されており、ポイントは6万4640。年末の全日本総合は途中棄権となったが、今月10日から始まるマレーシアOP(Super1000)などで再び好結果をつかみ、目標とするパリ五輪に向けてポイントを上積みしていきたい。
日本勢2番手は、全日本総合優勝の桃田賢斗。かつての世界ランク1位が16位まで後退しているが、全日本総合では好調ぶりをアピール。決勝で対戦した同い年の西本拳太が僅差で17位につけており、2人で切磋琢磨していけるか。東京オリンピックに出場した常山幹太は、3ランクダウンの26位。五輪連続出場に向けて、こちらも負けられない戦いが続く。
5番手以降は、渡邉航貴(49位)、秦野陸(68位)、古賀穂(81位)、田中湧士(87位)が続き、全日本総合ベスト8で代表内定の大林拓真が113位。アキレス腱断裂の大ケガから復活し、まずは100位以内をめざす。
【女子シングルス】
ランキングは こちら
全日本総合優勝の山口茜(上写真)が1位をキープ。ポイント精算により10万ポイントは割ったが、世界のトップは譲らず。今年も、2位の陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)、3位の戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)、そして4位のアン・セヨン(韓国)と、「4強」による激しい戦いが続きそうだ。
日本勢2番手は、全日本総合への出場を回避した13位の奥原希望。目標とするパリ五輪出場に向けて、まずはトップ10入りをめざしたい。3番手は川上紗恵奈(22位)、代表活動から退いた髙橋沙也加(25位)を挟み、全日本総合ベスト4の仁平菜月(35位)、同準優勝の大堀彩(36位)、同ベスト8の郡司莉子(42位)と代表勢が続く。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO