12月27日に開催された第76回全日本総合バドミントン選手権（東京・武蔵野の森 総合スポーツプラザ）3日目は、各種目2回戦が行なわれた。ここでは、女子ダブルスの戦いをダイジェストでお伝えする。
昨年は国際大会帰国後の隔離措置で出場できなかったA代表ペアが、2年ぶりの全日本総合の舞台で力を発揮している。松本麻佑（上写真・左）／永原和可那（北都銀行）、福島由紀／廣田彩花（丸杉）、中西貴映／岩永鈴（BIPROGY）の3ペアとも、2-0で勝ってベスト8進出を決めた。「ワールドツアーファイナルズに出られず、S/Jリーグからここに向けてしっかり調整してきました」（松本）、「フクヒロとして試合ができることがうれしいです」（福島＆廣田）と、大会に臨むモチベーションは十分だ。
昨年とはペアを組み替えて臨んでいる、櫻本絢子／宮浦玲奈（ヨネックス）、保原彩夏／鈴木陽向（ヨネックス／NTT東日本）もベスト8入り。櫻本／宮浦は、重田美空／水津優衣（ACT SAIKYO）に第2ゲームを22-24で奪われるも、ファイナルゲームは21-12で勝ちきった。準々決勝では、櫻本／宮浦が中西／岩永と、保原／鈴木が福島／廣田と、それぞれ対戦する。なお、櫻本、宮浦、中西は同い年。法政大出身の宮浦と、早稲田大出身の中西は、同じ大学リーグで何度も対戦してきたライバルだ。全日本総合での対決は、どんな結末になるだろうか。
日本ランキングサーキット優勝の大竹望月／髙橋美優（BIPROGY）は、小野菜保／福本真恵七（再春館製薬所）に2-0で勝利。篠谷菜留／上杉杏（NTT東日本／明治大）は、高校生ペアの原菜那子／玉木亜弥（四天王寺高）の挑戦を2-0で退けた。矢﨑月子／髙崎夏実（山陰合同銀行）は、混合ダブルスB代表同士が組む尾﨑沙織／朝倉みなみ（NTT東日本）に20-22、21-17、21-19で勝利。松本／永原に挑む準々決勝でも、勢いを止めずにプレーしたい。
2回戦の結果は以下の通り。
▼2回戦（12月27日）
松本麻佑／永原和可那（北都銀行）②〔21-13、21-7〕0●青木もえ／長廻真知（筑波大）
矢﨑月子／髙崎夏実（山陰合同銀行）②〔20-22、21-17、21-19〕1●尾﨑沙織／朝倉みなみ（NTT東日本）
櫻本絢子／宮浦玲奈（ヨネックス）②〔21-11、22-24、21-12〕1●重田美空／水津優衣（ACT SAIKYO）
中西貴映／岩永鈴（BIPROGY）②〔21-7、21-18〕0●植村理央／佐藤灯（龍谷大）
福島由紀／廣田彩花（丸杉）②〔21-12、21-11〕0●柏原みき／今井優歩（ACT SAIKYO）
保原彩夏／鈴木陽向（ヨネックス／NTT東日本）②〔21-8、21-18〕0●川添麻依子／今井莉子（丸杉）
大竹望月／髙橋美優（BIPROGY）②〔22-20、21-14〕0●小野菜保／福本真恵七（再春館製薬所）
篠谷菜留／上杉杏（NTT東日本／明治大）②〔21-13、21-4〕0●原菜那子／玉木亜弥（四天王寺高）
▼準々決勝（12月28日）
松本麻佑／永原和可那 – 矢﨑月子／髙崎夏実
櫻本絢子／宮浦玲奈 – 中西貴映／岩永鈴
福島由紀／廣田彩花 – 保原彩夏／鈴木陽向
大竹望月／髙橋美優 – 篠谷菜留／上杉杏
文／バドミントン・マガジン編集部
写真／菅原淳