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「練習も含めて勝ったのは初めて。悔いが残らないようにと思ってやったのがよかった」(秦野陸) 全日本総合バドミントン2022 27日/選手コメント10

日本一を決める「76回全日本総合選手権」が、12月25日に開幕。東京・武蔵野の森総合スポーツプラザを舞台に、12月30日の決勝戦まで熱戦が展開される。大会3日目の27日は、各種目2回戦を実施。ここでは、注目選手のコメントを紹介する。

秦野陸(トナミ運輸)

2回戦結果:常山幹太(トナミ運輸)に2-1で勝利

――試合を振り返って

普段の練習からやっている分、互いの球回しが分かっている中での戦いでした。後半のインターバルが明けてからペースが上がって来るのは分かっていたので、絶対に我慢しなければいけないと、しっかり強い気持ちを持って臨みました。正直、ファイナルゲームの後半に(14-19から)19オールに追いついても、20点目を取って逆転しても、自分の中ではいけるという感覚はなかったです。本当に1点、1点という気持ちでいっぱいでした。

――最後はスマッシュから前に出ながらの連打だった

自分の武器は、攻撃。早いタッチで触って、打てるところを打って、悔いが残らないようにと思ってやっていたのが、攻撃の形で、いいプレーにつながったのかなと思います。

――練習を含めて勝ったのは初めてだとか

勝ったのは、3年間で初めて。多分、1ゲームも取ったことないと思います。

――成長を感じられる部分は?

この体育館はシャトルが飛ばないので、我慢勝負になっていました。持ち味のスマッシュ1本では決まらないので、打って崩して前に詰めるところまでをイメージできていたことで、試合の流れを持ってこられたかなと思います。

――大きなヤマを越えて、この先は?

トーナメントのドローが決まってから幹太さんをまず倒すという意識でやっていましたけど、昨日も簡単なゲームではありませんでした。ここを勝ったのは大きいですけど、次の一戦でも自分のプレーを貫いて戦いたいです。

――明日の準々決勝は、前回王者の田中湧士選手との対戦だが

国際大会で11敗。直近は負けていますが、怖いものはないので、チャレンジャーの気持ちでプレッシャーを感じずに向かっていければいいと思います。

 

常山幹太(トナミ運輸)

2回戦結果:秦野陸(トナミ運輸)に1-2で敗戦

(第3ゲーム 19対 14から逆転負けについては)勝ちを意識しすぎて単調になり、大事にいきすぎました。秦野とは練習でもほとんど負けないんですが、打てる選手なので、競った場面ではプレッシャーがあります。つないでいく僕にはそれがない……。今年一年はなかなか結果が出ず、この大会の優勝をめざして、1カ月詰めた練習をしてきましたが、まだ自信を持ってプレーできていません。自信があればメンタルも強くいけるんですが、どうしても追われる立場という意識があって。言い訳にしかならないんですけど……。

取材・文/平野貴也、楊順行

写真/バドミントン・マガジン編集部

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