「本当に今回が最後。最高の締めくくりができそうでワクワクしている」(北林悠) 全日本総合バドミントン2022 27日/選手コメント4

日本一を決める「76回全日本総合選手権」が、12月25日に開幕。東京・武蔵野の森総合スポーツプラザを舞台に、12月30日の決勝戦まで熱戦が展開される。大会3日目の27日は、各種目2回戦を実施。ここでは、注目選手のコメントを紹介する。

選手コメント・大会ダイジェスト
一覧はこちら

トーナメント表・フォトギャラリー
一覧はこちら

全日本総合2021
記事一覧はこちら

北林悠(左)&市川和洋(ジェイテクト)

2回戦結果:西田陽耶/目崎駿太郎(トナミ運輸)に2-1で勝利

――勝因は

市川 北林選手が今回で最後(引退)ということで、有終の美というか、よい思いをさせてあげたくて、だからこそ、強く要求するなど引っ張って、練習から頑張ってきました。ここで、目標だったベスト8に入れてうれしいです。プレー内容では、レシーブから相手を崩して攻撃に転じるスタイルなのですが、うまくできました。また、課題だったサーブ周りを2カ月前からずっと強化してきて、そこがハマってくれました。

北林 2カ月くらい前に足首のねんざで離脱していたのですが、市川からは「絶対に総合でベスト8に行くぞ」と言われ続けました。正直に言えば、僕自身は「いけたらいいな」くらいの気持ちで目標に(本気で)向かっていけてなかったのですが、市川と練習をやっていくうちに、これはいけるんじゃないかと思えてきて、予選から勝っていくにつれて実現できるという自信に変わってきたので、それが勝因かなと思います。本当にうれしいです。

――S/Jリーグでは、市川選手は馬屋原大樹選手とのペアに戻ってプレーしていたが

市川 前回の総合で馬屋原とのペアがうまくいかず、今日勝った相手(西田/目崎)に負けて、一度解散しました。今年は北林選手と組んで、自分の課題がわかり、馬屋原と組むときも、もっとこうすればよかったというのが見えてきました。S/Jリーグでは、北林選手が今季で引退するということで、先も見据えてもう一度、馬屋原と組むようになりましたが、北林選手のおかげで以前よりうまくいけると思います。

――明日の準々決勝では、世界ランク1位の保木卓朗/小林優吾と対戦する

市川 北林選手は、保木選手に負けなし。数年前の実業団で勝って、昨年のリーグで保木/下農ペアに勝っていますから。世界ランク1位はどんなものなのだろうと、やってみたいとずっと思っていました。自分は来年以降も選手を続けるので、自分の力がどれくらい通用するか楽しみです。

――北林選手は、昨年も「これで最後」と言っていたが

北林 本当に、今回が最後の最後です。高校生のときに総合の本戦までいったのですが、14年ぶりに本戦に出られました。本戦の壁を越えられて、勝っていけているので、パートナーの市川に本当に感謝したいです。試合前日とか分析もしっかりして次の試合への思いが強かったので、しっかり準備できたと思います。明日は、楽しみしかないです。今回までの試合は緊張やプレッシャーもありましたが、明日はやるだけ。ワクワクしている。競技生活の最高の締めくくりにできそうな気がします。

市川 締めくくっちゃダメですよ!

取材・文/平野貴也

写真/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2022/12/27
■関連キーワード

                     

人気記事ランキング

閉じる