12月26日に開催された第76回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森 総合スポーツプラザ)2日目は、各種目1回戦が行なわれた。ここでは、女子シングルスの戦いをダイジェストでお伝えする。
【女子シングルス】
大会4連覇をねらった奥原希望(太陽ホールディングス)が、ケガの影響により無念の棄権。そのほかの選手たちは、日本一の称号をかけてコートに立った。
優勝候補筆頭の世界女王・山口茜(再春館製薬所)は、順当に1回戦を突破。日本代表の大堀彩(トナミ運輸)、髙橋明日香(ヨネックス)、川上紗恵奈(北都銀行)も2-0で勝利を飾り、2回戦に駒を進めている。
大きな波乱が起こったのは、前回大会準優勝の水井ひらり(NTT東日本)と、今年の世界ジュニア女子シングルス優勝・宮崎友花(柳井商工高)との対戦。第1ゲーム22-20の接戦を水井がつかんだものの、その後の第2ゲームを宮崎が21-15で奪い返すと、ファイナルゲームの熱戦も宮崎が24-22で勝利。試合後、「3日前くらいのゲーム練習の時、ぎっくり腰のようになってしまった」と明かした水井。苦しい状況の中で日本代表としての意地を見せたが、最後は若手の力に押しきられて悔しい初戦敗退となった。
一方、金星を手にした宮崎は「緊張はしましたけど、向かっていく気持ちしかなかったので、緊張よりも楽しいという方が大きかったです」と試合を振り返った。宮崎は2回戦で、齋藤栞(ACT SAIKYO)と激突する。
▼1回戦(12月26日)
山口茜(再春館製薬所)②〔21-8、21-9〕0●栗原琉夏(NTT東日本)
内田美羽(法政大)②〔21-12、14-21、21-13〕1●平本梨々菜(青森山田高)
山北奈緖(ふたば未来学園高) キケン 大家夏稀(NTT東日本)
郡司莉子(再春館製薬所)②〔21-10、21-17〕0●二村ひとみ(丸杉)
川上紗恵奈(北都銀行)②〔21-14、21-19〕0●木村百伽(ヨネックス)
栗原あかり(筑波大)②〔21-7、16-21、21-10〕1●猿川優香(八代白百合学園高)
池内萌絵(七十七銀行)②〔21-5、21-10〕0●奥幸那(垂井町教育委員会職)
髙橋明日香(ヨネックス)②〔21-5、21-12〕0●有馬弥優(永田学園昭和幼稚園教職)
大堀彩(トナミ運輸)②〔21-11、21-17〕0●遠藤美羽(作新学院高)
上杉杏(明治大)②〔21-19、21-16〕0●下田菜都美(広島ガス)
齋藤栞(ACT SAIKYO)②〔21-14、21-10〕0●金廣美希(再春館製薬所)
宮崎友花(柳井商工高)②〔20-22、21-15、24-22〕1●水井ひらり(NTT東日本)
仁平菜月(トナミ運輸)②〔21-6、21-17〕0●海老澤花(東海興業)
香山未帆(BIPROGY)②〔21-14、21-18〕0●吉川天乃(倉敷中央高)
水津愛美(ACT SAIKYO)②〔18-21、21-17、21-10〕1●古川佳奈(丸杉)
小西春七(丸杉) キケン 奥原希望(太陽ホールディングス)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳