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「A代表を食うつもりでやっていく」(田中湧士) 全日本総合バドミントン2022 26日/選手コメント11

日本一を決める「76回全日本総合選手権」が、12月25日に開幕。東京・武蔵野の森総合スポーツプラザを舞台に、12月30日の決勝戦まで熱戦が展開される。大会2日目の26日は、各種目1回戦を実施。ここでは、注目選手のコメントを紹介する。

田中湧士(NTT東日本)

1回戦結果:武井凜生(NTT東日本)に2-1で勝利

今大会はもちろん優勝を狙っていて、そのためにも1回戦の入りを大事にしていたんですけど、大事にしすぎるあまりに相手に合わせてしまうようなプレーになったところがありました。挑戦者の気持ちで2回戦から勝っていけたらなと思います。駆け引きの部分は自分でも大きなウエイトを占めて練習していて、特にベスト4以降でA代表と当たったときにどれだけ食い下がれるか。なんなら食ってやろうというくらいの気持ちでやっていこうと思っています。

 

武井凜生(NTT東日本)

1回戦結果:田中湧士(NTT東日本)に1-2で敗戦

練習で1回も勝ったことがないくらいなので、向かっていくだけで気持ちはつくっていきました。2ゲーム目とファイナルゲームの11点目(11-3)までは、攻めながら我慢をする戦いができてよかったのですが、中盤で、点を欲しがるラリーが増えてしまいました。高い球を上げるのが怖いと思ってしまって、沈めることを考えて前に出ていたのですが、そこで頭を抜かれてしまう場面が多くなり、思うように攻められない。逆に自分が1本そういうプレーをできていれば、気持ちが楽になったかもしれないのですが、意識が前、前となり過ぎたことで点が取れなかったのではないかと思います。

今年は足のケガがあったのですが、今日の試合で今年1年分を出し切れて、いい終わり方はできたかなと思います。ただ、この成績でB代表はないかなと思うので、自費で回れるなら国際大会でポイントを稼ぎたいですし、国内の大会も勝ってアピールできるようにしたいです。

谷岡大后(ふたば未来学園高)

1回戦結果:秦野陸(トナミ運輸)に1-2で敗戦

高校生の大会と違って、1試合で疲労が溜まる。球の質も全然違う。自分が先に疲れてミスしたのが敗因だと思います。ファイナルゲームにかけたのですが、思った以上に足が疲れていて、出だしからよくなくて、最後は足を攣ってしまいました。

高校生の大会は1日に何試合もあるので、自分はスピードを上げてスマッシュで決めるのが基本的な戦術なのですが、大人が相手だとスマッシュも決まらないですし、スピードを上げるところ、落とすところをメリハリつけることは心掛けています。フェイントが得意で相手の足を止めるのは得意。それも使っていこうと考えていました。

今年は自分でも満足する結果が残せなかったので、この悔しさをバネに、来年は世界ジュニア選手権のシングルスで優勝して、来年の全日本総合はベスト4を目標にしたいです。このままでは強くなれない。来年こそはB代表に入れるように、高校生の大会を全部優勝して、来年1年で大きく成長したいです。

取材・文/吉井信行、平野貴也

写真/バドミントン・マガジン編集部

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