日本一を決める「第76回全日本総合選手権」が、12月25日に開幕。東京・武蔵野の森総合スポーツプラザを舞台に、12月30日の決勝戦まで熱戦が展開される。大会初日は、各種目予選を実施。ここでは、注目選手などのコメントを紹介する。

金子祐樹（右）＆松友美佐紀（BIPROGY）

予選結果：武石優斗／武石佳織（JR北海道）に2-0で勝利し、本戦へ

金子「プレー内容としては、納得できる部分よりまだまだの部分の方が多かったですが、この大会は内容よりも勝つことが大事なので、勝ててよかったです。今日は競った場面というのがあまりなかったので、動きのスピードや全体的なプレーの強度をもっと上げていったり、集中力を高めていきたいと思います。内容より勝つことが大事とはいえ、自分たちの中では内容を求めている部分はもちろんあるので、1試合ずつプレーの強度を上げていければいいなと思います」

松友「予選は個人的には10年くらい前にシングルスで出たことあるくらいで、それに関しては新鮮な気持ちで大会に臨めています。ウォーミングアップしていて、（試合に入る前に）コールされていることに気付かなくて、バタバタしていましたが、あまり緊張せずに試合に入れたかなと思います。もちろん優勝をめざしていますが、その中でも1月から始まる試合に向けて、1試合1試合よくなっていけるように、いい試合がたくさんしたいです」

井上拓斗（右）＆星千智（BIPROGY）

予選結果：寺島颯大／石田有彩（日本大）に2-1で勝利し、本戦へ

井上「（スコアと結果は）こんなもんだと思います。ミックスは10年くらい前にやっていましたけど、当時のしっかり守って、チャンスで打ってというのとは標準のプレースタイルが違う。今の速い展開のスタイルには自分は向いていない。うまくできなくて悩んで苦しんだという感じ。勝ってホッとしていますが、最初から負けてもおかしくない、同じレベルの相手と思っていました。僕が後衛、星が前衛の勉強という感じになっています」

星「女子ダブルスでは基本的に後衛が多い。井上さんが男子ダブルスでは前衛なので前に入るところに先に気付いていて、私が前に入るテンポが一歩遅くなってしまう。その中でも女子ダブルスに生きるように前衛ができるように、一つひとつ勉強しながらやっている感じです。全部、ギリギリの試合になると思うけど、一つずつ、どんな相手でも勝っていて、強い選手とやり合えたらうれしいです」

取材・文＆写真／平野貴也、バドミントン・マガジン編集部