『第8回DAIHATSU 日本障がい者バドミントン選手権』が、12月17日から福岡県久留米市の久留米総合スポーツセンターで開催中だ。12月17日は、各クラスのシングルスが行なわれた。
11月に日本で開催された『ヒューリック・ダイハツ BWF パラバドミントン世界選手権』で日本勢は10個のメダルを獲得。そのメダリストたちが、今度は日本一の座をかけて福岡に集結した。
東京パラリンピック金メダリストで、今年は初の世界選手権制覇も成し遂げた車いすWH2の梶原大暉は、4選手によるリーグ戦で危なげなく全勝し、2019年大会、20年大会に続き3連覇。出身地でもある福岡県では2018年に同大会が開催されていたが、そのときには準優勝だったため、うれしい凱旋となった。
12名ともっとも出場人数が多い男子シングルスSU5+では、リーグ戦および決勝トーナメントの計5試合をプレーし、今井大湧が頂点に。2020年大会に続き連覇を5に伸ばし、6度目の優勝を飾った。
また、男子シングルスSL3の藤原大輔は、2016年の第1回大会からの連覇を7に伸ばした。
女子シングルスでは、東京パラリンピック銅メダルの杉野明子、同じく東京パラリンピック出場の亀山楓、今年の世界選手権で銀メダルを獲得した豊田まみ子がいるSU5+が激戦となったが、好調を維持する豊田が杉野、亀山をいずれもファイナルゲームの末に破って、うれしい初栄冠を手にした。
また、車いすWH1の第一人者、里見紗李奈はリーグ戦無敗で栄冠。18日に行なわれるダブルスでは、東京パラリンピックそして世界選手権と金メダルを獲得した山崎悠麻とのペアで、男子ペアに挑む予定だ。
各クラスの優勝者は下記の通り。
【男子シングルス】
WH1 村山浩
WH2 梶原大暉
SL3 藤原大輔
SL4 中村海斗
SU5+ 今井大湧
SH6 畠山洋平
ID7 田中和弥
【女子シングルス】
WH1 里見紗李奈
SL3 伊藤則子
SL4 藤野遼
SU5+ 豊田まみ子
ID7 千葉すず
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/湯浅芳昭