12月7日から11日まで開催されたBWFワールドツアーファイナルズ2022(タイ・バンコク)に出場した日本選手が、12日に帰国。選手らは空港での囲み取材に応じ、今季最後の国際大会を振り返った。ここでは、男子シングルスに出場した奈良岡功大のコメントを紹介する。
▼コメント
奈良岡功大
男子シングルス/ベスト4
――大会を振り返って
すごく緊張しましたが、楽しくできたと思います。初めての出場でベスト4までいけたのでうれしいです。
――今シーズンの国際大会について、全体の感想は?
前半は試合に出られなかったので、後半から試合に出て、準優勝やベスト4に何回も入れたのでよかったと思います。
――世界ランキングが上がってきた。来年5月にはパリ五輪のレースが始まる。
変にプレッシャーを自分にかけないようにしていて、目の前の試合を頑張ろうと思っています。
――アクセルセン選手と2回対戦。準決勝は敗れたがいい内容だった。1戦目からどのように立て直したか。
風(の特徴)がつかみにくい体育館で、最初はガンガンやられちゃいましたけど、2回目は風の感覚もつかめていましたし、一度対戦している分、どこに打ってくるかもある程度わかっていました。だから競ることができたのかなと思います。
――世界王者を相手にネット前の戦いを制していたのは衝撃的だった。手応えはつかんだか?
自分の得意なショットで、アクセルセン選手を苦しめることができたし(点を)決めることもできたのでよかったです。
――チャンピオンとの距離について、感覚は変わったか。
準決勝をやる前までは“かなわない選手”というか、1ゲーム取れたらいいなと思う選手でしたけど、今回ここまで競る(23-21、19-21、18-21)ことができたので、次にやる時は、勝ちにいくというか。今までも勝ちにいってましたけど、もっと意識的にやっていきたいと思います。
――国際大会で上位に入るようになったが、その要因は?
あまり、そういう意識はないですけど、試合に出られなかった分、出た時には絶対に勝ちたい、自分のすべてを出し切ろうと思っていたら、こんな結果がついてきたという感じです。
――今年はどんな1年だったか。
すごくよかった1年だったと思います。1回戦負けもなく、ベスト4や決勝の舞台にいけて、1度優勝(ベトナムOP)もできました。
――世界ランクでは月末に日本勢トップになる。来年は、日本のエースとして臨むシーズンになる。
エースという感覚はあまりなくて。まだ下っ端だと思っています(笑)。常に挑戦者の気持ちでやっていきたいです。
取材・構成/平野貴也