12月7日にBWFワールドツアーファイナルズ2022(タイ・バンコク)が開幕した。大会初日は、各種目予選リーグの初戦を実施。日本勢は男子シングルスの奈良岡功大、女子シングルスの山口茜、男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾が登場し、ツアー年間王者を決める大会に集まった精鋭たちと熱戦を繰り広げている。
2017年ファイナルズ優勝の実績がある山口(上写真)は、グループA初戦の相手、アン・セヨン(韓国)と激突。第1ゲームは中盤に連続ポイントで13-6とリードした山口が、猛追してきたアン・セヨンを振り切り21-18で先制する。第2ゲームは互いに主導権を奪い合う展開で接戦となったが、終盤17-16から4連続ポイントを手にした山口が勝利。2-0のストレート勝ちを収め、大事な初戦で白星スタートを切った。
WTファイナルズ初出場の奈良岡(上写真)は、グループA初戦のプラノイ・H.S.(インド)との勝負を制し、同大会初勝利を飾った。今年7月のシンガポールOPの初対戦では、ファイナル勝負の末に勝利をつかんだ奈良岡。今回も互いに1ゲームずつを分け合う接戦となり、最終ゲームも2人のスコアがめまぐるしく変わる展開に。すると、終盤17オールの場面で先に抜け出したのが奈良岡。4連続得点で一気に突き放し、貴重な勝利を手にした。奈良岡は12月8日の第2戦で、同じく初戦白星発進のビクター・アクセルセン(デンマーク)と対戦する。
前回大会でファイナルズ初優勝を達成した男子ダブルスの保木(上写真・右)/小林は、マレーシアのテオ・イーイ/オン・ユーシンとの勝負に挑んだ。過去の対戦成績では6勝1敗と分がいい相手に対し、保木/小林は第1ゲームを13-17から逆転に成功して21-19で先取。続く第2ゲームは、中盤以降に大量リードを手にした保木/小林がそのまま逃げ切り、2-0のストレート勝ち。リーグ突破に向けて貴重な白星をつかんでいる。
12月7日の結果は以下の通り。また、12月8日に行なわれる予選リーグ・第2戦の対戦カードはこちら。
【男子シングルス】
▼グループA
奈良岡功大(日本)②〔21−12、9−21、21−17〕1●プラノイ・H.S.(インド)60分
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−13、21−11〕0●陸光祖(中国)39分
▼グループB
アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)②〔6−21、21−10、21−9〕1●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)47分
ロー・ケンイゥ(シンガポール)②〔21−15、21−17〕0●周天成(台湾)42分
【女子シングルス】
▼グループA
山口茜(日本)②〔21−18、21−16〕0●アン・セヨン(韓国)41分
グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)②〔21−9、14−21、21−16〕1●陳雨菲(中国)56分
▼グループB
何冰嬌(中国)②〔21−19、21−19〕0●戴資穎(台湾)47分
ラチャノック・インタノン(タイ)②〔21−15、21−13〕0●ブサナン・ンバルンパン(タイ)40分
【男子ダブルス】
▼グループA
保木卓朗/小林優吾(日本)②〔21−19、21−16〕0●テオEY/オンYS(マレーシア)39分
アルディアント/アルフィアン(インドネシア)②〔23−21、21−17〕0●催率圭/金ワンホ(韓国)48分
▼グループB
劉雨辰/欧烜屹(中国)②〔21−11、21−19〕0●アストルップ/ラスムセン(デンマーク)36分
セティアワン/アッサン(インドネシア)②〔21−12、21−15〕0●A・チア/ソー・WY(マレーシア)32分
【女子ダブルス】
▼グループA
ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)②〔21−19、10−21、21−12〕1●ベンヤパ/ヌンタカン(タイ)51分
鄭ナウン/金ヘジョン(韓国)②〔21−18、21−13〕0●V・フー/リムCS(マレーシア)43分
▼グループB
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−18、17−21、21−14〕1●鄭雨/張殊賢(中国)58分
ラハユ/ラマダンティ(インドネシア)②〔23−21、21−19〕0●タン/ティナー(マレーシア)47分
【混合ダブルス】
▼グループA
リバルディ/メンタリ(インドネシア)②〔21−12、21−15〕0●ゴーSH/ライSJ(マレーシア)35分
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−8、21−9〕0●ジケル/デリュウィ(フランス)25分
▼グループB
タンKM/ライPJ(マレーシア)②〔23−21、14−21、21−16〕1●王懿律/黄東萍(中国)61分
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔21−6、25−23〕0●スパク/スピッサラ(タイ)46分
開催地・日程の変更については こちら
WTファイナルズ2021の結果は こちら
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO