11月5日、国内最高峰のリーグ戦『バドミントンS/Jリーグ2022』が開幕した。今季からS/Jリーグ1部は男女各12チームで実施。リーグ開幕戦は秋田県由利本荘市と富山県高岡市の2会場に分かれ、有観客で行なわれている。ここでは、由利本荘総合防災公園ナイスアリーナで開催された、由利本荘大会の男子ダイジェストをお伝えする。
高岡大会
男子結果
【男子ダイジェスト】
Jブロック6チームが集まった男子は、上位候補のNTT東日本、BIPROGY、そして今季から日本代表の西本拳太が加入したジェイテクトが初戦を白星で飾った。
午前中の試合に出場したNTT東日本は、2019年S／JⅡ優勝の丸杉に3-0で勝利。NTT東日本は第1ダブルスに起用された山下恭平／柴田一樹が、柴田の鋭いスマッシュなどからペースを握り、10本、12本で勝利。チームの先制点を奪うと、続くシングルスの桃田賢斗も2-0のストレートで勝利を飾った。
2カ月ぶりの実戦となった桃田は、第1ゲームこそ丸杉の佐藤雄輝に11-3のリードから16オールまで追いつかれる展開となったが、「前半リードして少し気が抜けてしまったけど、最後は落ち着いてプレーできた」と、後半はラリー勝負を制して21-16。第2ゲームも6-0と一気に突き放した後は、そのまま主導権を譲らず21-12でチームの勝利を確定させた。第2ダブルスは、インカレ男子ダブルス2連覇の内定選手、武井優太／遠藤彩斗（明治大）が、元気いっぱいのプレーで勝利。NTT東日本が快勝で白星スタートを切った。
午後の試合に登場したBIPROGYとジェイテクトも、それぞれ3-0で勝利を飾り好発進。BIPROGYは、今季からS／Jリーグ1部に初参戦するコンサドーレ（2021年S／JⅡ優勝）と対戦。第1ダブルスを務めたBIPROGYの小野寺雅之（上写真・左）／岡村洋輝がしっかり先制点を挙げると、シングルスの渡邉航貴も2-0のストレートで続く。第2ダブルスの井上拓斗／三橋健也も、コンサドーレの大越泉／三浦將誓との激しいラリーの応酬をしっかり制した。3-0での勝利にBIPROGYの早川賢一コーチは「久々の開幕戦ですけど、それぞれが2-0で勝てたのはよかったです。1ダブと2ダブは遠征などのパフォーマンスを見て決めましたが、小野寺／岡村はペアとしてリーグ戦に出たのは初めて。ここもしっかり勝ってくれてよかったです」と振り返っている。
東海興業との愛知対決となったジェイテクトは、第1ダブルスの小林晃（上写真・右）／宮嶋航太郎が先制してチームに勢いをつけると、シングルスの西本拳太も2-0のストレート勝利。西本は東海興業の西野勝志と第1ゲーム21-19と競ったものの、第2ゲームはペースを掌握して21-13。期待に応えてチームの白星に貢献した。また、第2ダブルスに出場した内定選手の小川翔悟／佐野大輔（法政大）も、初めてのS／Jリーグでしっかり勝ち星をつかみ、ジェイテクトが3-0の快勝で開幕戦を制した。「今回は内定選手と西本を起用しましたが、どちらもいいプレーで勝てたので、チームの雰囲気にもいい影響を与えたと思います。次は、優勝するためには勝たないといけないNTT東日本戦なので、しっかり勝ちにいきたいと思います」（ジェイテクト・平田典靖監督）
▼男子Jブロック（11月5日）
NTT東日本（1勝）3-0丸杉（1敗）
山下恭平／柴田一樹②〔21−10、21−12〕０●西川薫／小野寺泰雅
桃田賢斗②〔21−16、21−12〕０●佐藤雄輝
武井優太／遠藤彩斗②〔21−14、21−18〕０●後藤圭亮／後藤海斗
ジェイテクト（1勝）3-0東海興業（1敗）
小林晃／宮嶋航太郎②〔21−16、21−14〕０●大滝聖矢／長峰善
西本拳太②〔21−19、21−13〕０●西野勝志
小川翔悟／佐野大輔②〔21−12、21−12〕０●寺島楓大／江藤佑太
BIPROGY（1勝）3-0コンサドーレ（1勝）
小野寺雅之／岡村洋輝②〔21−11、21−12〕０●本田大樹／山澤直貴
渡邉航貴②〔21−12、21−8〕０●辻凌也
井上拓斗／三橋健也②〔21−16、21−16〕０●大越泉／三浦將誓
▼11月6日の対戦カード
BIPROGY（1勝） − 東海興業（1敗）
NTT東日本（1勝） − ジェイテクト（1勝）
丸杉（1敗） − コンサドーレ（1敗）
取材・文／バドミントン・マガジン編集部
写真／桜井ひとし