10月31日に開催されたBWFワールドツアー・フランスOP(パリ/Super750)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。日本勢は、女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那が優勝をかけて頂上決戦に挑んだ。
久々のツアー制覇をねらう松本/永原(上写真・左)は、マレーシアのエースペアであるタン/ティナーと激突。スピーディーな攻撃を展開する相手ペアに対し、第1ゲームの前半こそ8オールとした松本/永原。しかし、中盤は連続失点などで10-18と大量リードを許してしまう。劣勢の場面から、松本/永原がポイントを重ねて19-20まで迫ったが、最後はマレーシアペアに押しきられて19-21で第1ゲームを失った。
続く第2ゲームは、松本/永原が先行して21-18で奪い返すと、優勝の行方は最終ゲームに。そのファイナルゲーム序盤は4連続ポイントで6-2とした日本ペアだったが、すぐさまタン/ティナーに追いつかれ、逆にリードを奪われる。中盤は11-12と競り合いに持ち込んだものの、ここで抜け出したのがマレーシアペア。松本/永原は連続ポイントを許し点差を広げられると、最後は15-21で敗戦。2021年の全英OP以来となる優勝はならず、準優勝に終わった。
その他の種目では、デンマーク対決となった男子シングルスのビクター・アクセルセン(上写真)とラスムス・ゲンケの勝負を、アクセルセンが2-0のストレートで制して優勝。女子シングルスは、前週のデンマークOPに続き、何冰嬌(へ・ビンジャオ/中国)がキャロリーナ・マリーン(スペイン)を下して優勝して2週連続Vを飾った。
混戦の男子ダブルスは、インドのシェティ/ランキレッディが台湾ペアを下して今季2回目のワールドツアー制覇を達成。混合ダブルスでは、デンマークOP優勝の鄭思維(ツェン・シーウェイ/上写真・右)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)が、今季9個目のタイトルを獲得している。
30日の決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−14、21−15〕0●ラスムス・ゲンケ(デンマーク)43分
【女子シングルス】
何冰嬌(中国)②〔16−21、21−9、22−20〕1●キャロリーナ・マリーン(スペイン)76分
【男子ダブルス】
シェティ/ランキレッディ(インド)②〔21−13、21−19〕0●盧敬堯/楊博涵(台湾)49分
【女子ダブルス】
タン/ティナー(マレーシア)②〔21−19、18−21、21−15〕1●松本麻佑/永原和可那72分
【混合ダブルス】
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−16、14−21、22−20〕1●タベリング/ピキ(オランダ)55分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO