10月4日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。日本勢は海外遠征で結果を残したB代表がポイントを重ね、軒並み順位を上げている。ここでは、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルス3種目の変動を紹介しよう。
【男子ダブルス】
ランキングはこちら
保木卓朗/小林優吾が、唯一の10万ポイント超えで1位をキープ。前週、3位に後退したギデオン/スカムルヨ(インドネシア)が2位となり、王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リー・ヤン/台湾)が3位に。セティアワン/アッサン(インドネシア)が5位に後退し、A・チア/ソー・W・Y(マレーシア)が4位となった。インドネシアは6位のアルディアント/アルフィアンなど、15位以内に計6ペアがランクイン。ダブルス王国を築いている。
日本勢は、2番手の古賀輝/齋藤太一が18位、3番手の竹内義憲/松居圭一郎が33位と、ともに一つ順位を上げている。大きくジャンプアップしたのがカナダOP(Super100)で好結果を残したB代表。ベスト4の小野寺雅之/岡村洋輝が8ランクアップして48位となり、日本勢4番手に浮上。大学生ペアの武井優太/遠藤彩斗は、カナダOP優勝の5500ポイントを加えて27ランクアップ、73位となった。さらに、同準優勝の井上拓斗/三橋健也が38ランクアップの100位。ベスト8の高野将斗/玉手勝輝が24ランクアップの115位、ベスト4の西田陽耶/目崎駿太郎が30ランクアップの123位と、いずれも大きく順位を上げている。
【女子ダブルス】
ランキングはこちら
長く1位を守ってきた陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)が2位に後退。世界選手権・銀メダルの金昭英(キム・ソヨン/上写真・左)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)が初の1位に輝いた。しかし、その差はわずか559ポイント。3位につける李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン/韓国)と2位の中国ペアも、686ポイント差とし烈な争いだ。
「3強」に食い込みたい4位が、日本勢トップの志田千陽/松山奈未。2番手の松本麻佑/永原和可那(6位)、3番手の福島由紀/廣田彩花(7位)は、順位は変わらないが、ポイントは減らしている。
A代表の中西貴映/岩永鈴(17位)を追いかけたい、B代表の加藤佑奈/廣上瑠依がカナダOP準優勝のポイントを加算し13ランクアップの63位。同じくB代表の保原彩夏/鈴木陽向が、32ランクアップの104位に入ってきた。
【混合ダブルス】
ランキングはこちら
デチャポル/サプシリー(タイ)、渡辺勇大/東野有紗、鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)と、10万ポイント超えの1〜3位を、王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)が追う展開は変わらず。ヨーロッパ勢では、7位のジケル/デリュー(フランス)、8位のラムスフス/ロハウ(ドイツ)が、それぞれ1ランクアップ。アジア勢に追いつき追い越せの勢いだ。
日本勢はA代表の金子祐樹/松友美佐紀(20位)、山下恭平/篠谷菜留(24位)は順位が変わらず。4番手につけるB代表の緑川大輝/齋藤夏が、カナダOP準優勝の4680ポイント加えて10ランクアップの36位、西川裕次郎/尾﨑沙織が2ランクアップの48位。118位の仁平澄也/朝倉みなみも1ランクアップしている。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO、アジア連盟