9月29日、BWF(世界バドミントン連盟)は12月14日から18日までの開催を予定しているワールドツアーファイナルズ2022を、中国・広州で開催することを発表した。中国では2019年に行なわれた同大会以来、約3年ぶりの国際大会の実施となる。
賞金総額150万ドルのワールドツアーファイナルズは、年間のツアー大会の成績上位者8名/ペアに出場権が与えられるビッグトーナメント。過去には男子シングルスの桃田賢斗(2019、2015年)や女子シングルスの山口茜(2017年)などが優勝を飾っており、昨年は男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾が優勝を達成。その後の飛躍につなげている。このほかにも、近年では多くの日本選手らがWTファイナルズで好成績を収めている。
今季の日本選手は、女子ダブルスでインドネシアOP(S1000)とタイOP(S500)を制している志田千陽/松山奈未や、男子ダブルスでマレーシアOP(S750)優勝を果たした保木卓朗/小林優吾などが、ワールドツアーランキングで出場圏内に。今後の上位大会でも引き続き好成績を残していけば、年末のWTファイナルズに参戦できそうだ。
WTファイナルズの開催が確認された一方、BWFは11月に開催予定だった中国OP(常州/Super1000)と福州中国OP(Super750)の中止を発表した。2大会とも、WTファイナルズ出場に直結する高ポイントが期待できる大会だっただけに、WTファイナルズ出場に向けて巻き返しをねらう選手にとっては、大きな痛手となりそうだ。
■WTファイナルズランキング
※上位8位と20位以内の日本選手
※ランキングは9月6日付
【男子シングルス】
1位 プラノイ・H.S.(インド/58,090P)
2位 ビクター・アクセルセン(デンマーク/55,450)
3位 周天成(台湾/52,530P)
4位 アンソニー・S・ギンティン(インドネシア/49,780P)
5位 ジョナタン・クリスティ(インドネシア/49,010P)
6位 陸光祖(中国/44,270P)
7位 リー・ジジャ(マレーシア/42,920P)
8位 趙俊鵬(中国/41,320P)
13位 奈良岡功大(34,470P)
17位 西本拳太(29,610P)
18位 桃田賢斗(29,100P)
【女子シングルス】
1位 陳雨菲(中国/74,150P)
2位 プサルラ・V.シンドゥ(インド/69,140P)
3位 戴資穎(台湾/64,770P)
4位 アン・セヨン(韓国/64,490P)
5位 何冰嬌(中国/53,260P)
6位 王祉怡(中国/52,610P)
7位 ラチャノック・インタノン(タイ/52,220P)
8位 ブサナン・ンバルンパン(タイ/50,140P)
9位 山口茜(45,090P)
【男子ダブルス】
1位 アルディアント/アルフィアン(インドネシア/76,550P)
2位 セティアワン/アッサン(インドネシア/62,320P)
3位 アストルップ/ラスムセン(デンマーク/48,000P)
4位 マウラナ/フィクリ(インドネシア/47,640P)
5位 テオEY/オンYS(マレーシア/46,680P)
6位 ゴーSF/N・イズッディン(マレーシア/45,210P)
7位 保木卓朗/小林優吾(44,950P)
8位 劉雨辰/欧烜屹(中国/44,040P)
【女子ダブルス】
1位 鄭ナウン/金ヘジョン(韓国/63,190P)
2位 鄭雨/張殊賢(中国/56,080P)
3位 陳清晨/賈一凡(中国/53,790P)
4位 志田千陽/松山奈未(50,730P)
5位 V・フー/リムCS(マレーシア/49,040P)
6位 ジョンコパン/ラウィンダ(タイ/47,190P)
7位 ラハユ/ラマダハンティ(インドネシア/45,690P)
8位 ベンヤパ/ヌンタカン(タイ/44,340P)
18位 松本麻佑/永原和可那(28,150P)
【混合ダブルス】
1位 王懿律/黄東萍(中国/68,050P)
2位 鄭思維/黄雅瓊(中国/66,700P)
3位 デチャポル/サプシリー(タイ/61,570P)
4位 ゴーSH/ライSJ(マレーシア/49,900P)
5位 渡辺勇大/東野有紗(47,340P)
6位 タンKM/ライPJ(マレーシア/47,120P)
7位 リバルディ/メンタリ(インドネシア/45,770P)
8位 スパク/スピッサラ(タイ/42,470P)
■10月以降のワールドツアー大会(S100以上)
デンマークOP(S750)/10月18日〜23日
インドネシアマスターズ(S100)10月18日〜23日
フランスOP(S750)/10月25日〜30日
ハイロOP(S300/ドイツ)/11月1日〜6日
オーストラリアOP(S300)/11月15日〜20日
ワールドツアーファイナルズ2022/12月14日〜28日(中国)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO