9月28日、S/Jリーグ男子1部で活躍するジェイテクトバドミントンチームが、新体制発表記者会見を行なった。会見には、チームスタッフの平武司部長、石井裕二総監督、平田典靖監督(写真右)、宮嶋航太郎主将(中央)、西本拳太(左)の5名が出席。新体制としての目標や、11月5日に開幕するS/Jリーグ2022に向けての意気込みなどを語った。
今季のジェイテクトは、6月の全日本実業団でベスト8に進出したほか、個人戦でも日本ランキングサーキットで馬屋原大樹/村本竜馬がベスト4、全日本社会人でも小林晃/宮嶋航太郎、野田悠斗/相澤桃李がベスト8入りを果たすなど、ベテランから若手までが好成績を残している。さらに、男子シングルス日本代表・西本拳太の加入がチームに好影響を与えており、石井総監督は「日本人の中でも、類い稀なフィジカルとねばり強いプレーで世界の強敵を撃破してきた選手。そのプレーでチームを盛り上げてほしい」と、S/Jリーグでの活躍にも大きな期待を寄せる。チームには新人選手2名が4月から加わっており、シングルス・ダブルスともに戦力は充実。この勢いでS/Jリーグの頂点をねらう。
また、今回の会見では、2023年にチームが創部60周年を迎えるにあたり、新たに「ジェイテクト Stingers(スティンガーズ)」という愛称を設けたことも発表。これに加え、ファンやサポーターにより親しみをもって応援してもらうために、チームマスコットも新設、そのマスコットの名称を公募することを合わせて発表している(詳細はこちら)。
平武司部長
「ジェイテクトスティンガーズとして、記念すべき年を迎えることができました。『No.1 & Only one』のプレーを通じて、勝利を究極まで追求していきたいと思います。また、試合を見てくれる人と感動を分かち合いながらバドミントンで頂点をめざす、というチームのスローガンがあります。これを実現するために、ファンやサポーターから親しまれ、誇りとなるクラブをめざしていきます。今年はさらなるステップアップのシーズンと位置づけて、S/Jリーグ優勝をチーム一丸となってめざしていきたいです」
石井裕二総監督
「2020年、21年とS/Jリーグの中止などで、チームは悔しい思いをしてきました。そこには一言では言い尽くせない苦労もあります。ただ、その一方で、いろいろと考える時間があり、変化をしなければいけないとも感じております。日本バドミントンが強くなるためにも、S/Jリーグの各チームの底上げ、日本代表との連系などは不可欠です。今後は、変化に柔軟に対応できるチーム、『No.1 & Only one』をめざすチーム、そしてファンやサポーターなどから応援されるチームをめざしていきます」
平田典靖監督
「今年のS/Jリーグの目標は優勝しかないと思っています。本当は2023、24年までに上位に食い込めるようなチームに、と思っていましたが、それを早めてもいいと思えるぐらい、西本選手の加入は大きいです。また、他の選手の成長も大きいと感じるので、今年はS/Jリーグでの優勝を目標にして頑張りたいと思います」
宮嶋航太郎主将
「11月から始まるS/Jリーグでは、チーム全体で優勝という目標を掲げています。(開幕まで)残り1ヶ月ぐらいですが、頑張っていきたいと思います。また、世界のトップで戦っている西本選手は、高校時代、埼玉栄で苦楽を共にした仲です。今年4月から彼が入社することが決まり、また一緒に戦えることをうれしく思いました。高校生だった当時、インターハイ(団体戦)では一緒に優勝しているので、今回も仲間として、S/Jリーグで優勝ができたらと思います。西本選手、そして新加入の選手がいて、今が一番強いジェイテクトバドミントンチームだと思っています。優勝できるように頑張ります」
西本拳太選手
「S/Jリーグについては、チームとしては優勝を目標に、個人としても全勝というカタチで貢献したいです。会社を背負って戦う数少ない大会なので、たくさんの方々に試合を見に来てもらいたいですし、そこでよいプレーができるように準備をしたいと思います。ジェイテクト・スティンガーズに期待してください」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/石井愛子