9月20日、女子シングルス・日本代表の髙橋沙也加が、日本代表を辞退したことを自身のSNSで発表した。
長年日本代表として活躍してきた髙橋(上写真)。昨年と今年のユーバー杯では、女子主将としてチームを牽引。個人でも昨年11月のフランスOP(Super750)準優勝の成績を収めていた。今年に入ってからも全英OP(S1000)やアジア選手権でベスト8の結果を残していたが、その裏では、度重なるケガとの戦いが続いており、髙橋本人は「東京で行なわれる世界選手権を集大成と考えて準備をしてきました」と、日本のファンの前でプレーできる大舞台を一つの目標に取り組んできたという。
その世界選手権では、優勝した山口茜に3回戦で敗れベスト16、翌週のジャパンOP(S750)では初戦敗退に終わった髙橋。日本代表は10月のデンマークOP、フランスOP(ともにS750)への参戦を予定していたが、「ジャパンオープンを終えてみて、自分の中でやりきったという気持ちが強くなり、チームに相談のうえ、日本代表を辞退させていただくこととしました」と、代表を辞退した理由についてSNSに綴っている。
髙橋は現在、女子シングルスの世界ランキングで14位。日本勢では3番手に位置している。過去には2018年シンガポールOPでスーパーシリーズ(現ワールドツアー)優勝を果たすなど、山口、奥原希望らとともに世界の強敵たちと戦ってきた。今後については「チームのサポートをさせていただく予定です。また次のステップに向かって頑張っていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いいたします」としている。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO