9月20日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。上位陣でポイント精算の影響を受ける選手がいる中、国際大会に参戦しているB代表が順位を上げている。ここでは、ダブルス3種目の動向について紹介する。
【男子ダブルス】
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昨年の世界選手権覇者であり、日本のエースとして大きく成長を遂げた保木卓朗/小林優吾(上写真・右)が、同種目では日本勢初となる世界ランキング1位に輝いた。
これまでは、保木/小林以外にも早川賢一/遠藤大由、園田啓悟/嘉村健士といった歴代のトップペアの2位が最高位だったが、今回は長らくトップを守っていたギデオン/スカムルヨ(インドネシア)のポイントが減ったことで、保木/小林が1723ポイント上回り、念願のトップに立つことになった。2位は首位陥落のギデオン/スカムルヨ、3位は王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リー・ヤン/台湾)、4位はセティアワン/アッサン(インドネシア)が続く。
そのほかの日本勢は、古賀輝/齋藤太一(20位)、竹内義憲/松居圭一郎(36位)とA代表ペアが、ともに1ランクアップ。B代表の小野寺雅之/岡村洋輝は2ランクアップの60位。大学生ペアの武井優太/遠藤彩斗が12ランクアップの108位と、100位圏内目前につけている。
【女子ダブルス】
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中国、韓国2ペアが10万ポイント超えと「3強」は変わらず、陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)が1位をキープ。韓国ペアの順位が入れ替わり、金昭英(キム・ソヨン/上写真・右)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)が2位、李紹希(イ・ソヒ)/申昇瓚(シン・ソンチャン)が3位となった。
日本勢は順位変わらず、9万ポイント台に志田千陽/松山奈未(4位)、福島由紀/廣田彩花(5位)、松本麻佑/永原和可那(7位)と3ペアが上位をうかがう展開。A代表の4番手、中西貴映/岩永鈴も順位変わらず18位。5番手につけるB代表、加藤佑奈/廣上瑠依は、ベルギー国際(IC)優勝で4000ポイントを加算し、22ランクアップの79位と一気に順位を上げている。
【混合ダブルス】
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デチャポル/サプシリー(タイ)が唯一の11万ポイント超えで1位をキープ。2位の渡辺勇大/東野有紗、3位の鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)が10万ポイント台で追う。4位の王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)は9万9000ポイント台となったが、1〜4位の「4強」が続いている。
日本勢は2番手の金子祐樹/松友美佐紀が19位、3番手の山下恭平/篠谷菜留が2ランクアップの24位。A代表を追うB代表は、緑川大輝/齋藤夏が4ランクアップの46位、西川裕次郎/尾﨑沙織が1ランクアップの53位と、着実に順位を上げている。
※BWFは来年1月3日発表の世界ランキングから、通常通り1年間の成績で構成するランキングとして更新することを発表。そのため、今年の8月2日以降、これまで反映されていた過去の結果(2019年3月以降)を随時削除している。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO