9月6日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。日本で開催された世界選手権、ジャパンOPで活躍した日本勢が、ランキングを上げている。ここでは、男女シングルスのランキングの動向を紹介しよう。
【男子シングルス】
順位は こちら
世界選手権優勝のビクター・アクセルセン(デンマーク/上写真)が、12万ポイント超えで1位。桃田賢斗は2位を守ったが、2大会ともに結果を残せず10万ポイント台に減らした。3位のアンダース・アントンセン(デンマーク)は9万ポイント台ということで、男子シングルスはアクセルセンの独走状態だ。4位はリー・ジジャ(マレーシア)、ジャパンOP準優勝の周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)が1ランクアップの5位。男子シングルスは、3〜5位が9万ポイント台だ。
日本勢は、ジャパンOPベスト8の常山幹太が1ランクアップの16位。ジャパンOP優勝の西本拳太は2ランクアップの19位に浮上。常山と西本のポイント差は約3000と、かなり詰まってきた。東京オリンピックの2枠目を争った二人が、再びしのぎを削っている。世界選手権、ジャパンOPに連続出場した奈良岡功大(29位)、渡邉航貴(45位)は、それぞれ1ランクアップ。B代表の秦野陸が4ランクアップの123位。秦野は全日本社会人で準優勝を飾っており、国内での好結果を国際大会にもつなげていきたい。
【女子シングルス】
順位は こちら
世界選手権、ジャパンOPと日本で連続優勝を果たした山口茜(上写真)が、世界ランク1位に返り咲いた。2位は、同じ11万ポイント台の戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)。世界選手権準優勝の陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国/3位)、ジャパンOP準優勝のアン・セヨン(韓国/4位)が10万ポイント台で続く。さらに、今年4月にヒザの大ケガから復帰しているリオ五輪女王のキャロリーナ・マリーン(スペイン/5位)が、10万ポイント台に乗せて「4強」を激しく追う。
日本勢の2番手は、6位の奥原希望。故障により世界選手権とジャパンOPの出場を見送っており、8万ポイント台と5位のマリーンに大差をつけられている。2大会に出場した3番手の髙橋沙也加は14位を守った。
4番手以降は、ジャパンOP出場の大堀彩(26位)、川上紗恵奈(34位)が続く。2大会に出場していないが、今週の全日本社会人で優勝した髙橋明日香が、1ランクアップの49位。仁平菜月は7ランクダウンの51位に後退したが、次代を担う郡司莉子は5ランクアップの81と、着実に順位を上げている。
※BWFは来年1月3日発表の世界ランキングから、通常通り1年間の成績で構成するランキングとして更新することを発表。そのため、今年の8月2日以降、これまで反映されていた過去の結果(2019年3月以降)を随時削除している。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO