9月1日に開催されたダイハツ・ヨネックスジャパンオープン(丸善インテックアリーナ大阪/Super750)は、大会3日目に各種目2回戦が行なわれた。ここでは、2回戦を戦った日本選手のコメントを紹介する。
ジャパンOP
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常山幹太
MS2回戦:スリカンス・キダムビ(インド)に2-0で勝利。
――今日もよい勝ち方だった
展開的には昨日と同じ感じでした。1ゲーム目が飛ばない方からで、クリアーやロブをしっかり押して相手に打たせる展開。2ゲーム目は飛ぶ方だったので、クリアーやカットが難しく、沈める球が多くなるのですが、序盤にクリアーやロブを打って感覚を早くつかめたのがよかったかなと思います。
――終始、安定したプレーだった。手応えは?
恩師が(コートの近くの)真横にいたので、思いきり顔が見えていましたから(笑)。
――1ゲーム目は勢いが感じられた
イケイケ、ゴーゴーですね。早くセンターコートでやらせてほしいです。
――西本選手が「男子シングルスが(勝てない)」と言われることについて、頑張りたいと言っていた。同じような気持ちがあるか
本当に結果が物語っているというか、今の男子シングルスでは、日本の選手が勝てなくなってきている。弱くはなってはいないと思うんですけど、まわりの海外選手が強くなっている。どうにか打破していかないと、日本全体が勝てなくなってくる。結果も大事ですけど、もっと強くなるためにどうしたらいいか、意識や改善方法が必要なのではないかと思っています。
――(シングルス陣で)話し合っている部分はあるか?
話し合ってはいないですけど、みんなが模索していると思います。そんなに、いきなり練習方法を変えても結果が出るかはわからない。連戦だと調整も難しい。
――強くなるための意識とは、どういう部分か
練習の中でも、どういう選手を意識してやるか。日本は体格が小さい。その中でロブの高さ、クリアーの高さを、外国人選手をイメージして10センチ、20センチ高く上げるとか。そういうイメージが必要なのかなと思います。
――ベスト8まできましたが、まだセンターコートで戦っていません。センターに入るまでは負けられない?
ちょっと怒ってます(笑)。負けられないですね。でも、段々、端(のコート)になっていますよね(笑)。
――明日もイケイケ、ゴーゴー?
そうじゃないですかね。それで勝てたらいいんですけど。その中で考えながらやっていきます。
渡辺勇大/東野有紗(右)
XD2回戦:ゴー・スーンファット/ライ・シェブロン・ジェミー(マレーシア)に2-0で勝利
――1ゲーム目の後半からリズムに乗っていたように見えた
渡辺 最初は、駆け引きの部分。相手の考えていることや、自分たちの調整があるので、多少点数を取られるのは仕方がない。そこで、1ゲーム目後半から点数を重ねることができたのは、僕らが強かったという証拠だと思う。そういう展開にできると、強い選手だなというプレッシャーをかけられるかなと思っています。
――前半の調整でつかめた手応えは?
東野 風の(影響を受ける)感じとかが、世界選手権よりあるので、上げ過ぎないように、ロブの感覚などを工夫できたと思います。
――世界選手権でも、省エネで勝つことが大事と言っていた。そういう部分の手ごたえはあるか
渡辺 (試合時間を)短くしようと意識したことはないですけど、結果として2-0とか、自分たちの力を残した状態で次のラウンドに上がれるのは、僕らにとっても次につながると思います。強い選手はそういうゲームができていると思っています。
――1ゲーム目中盤から点数を重ねたのは、早くかみ合ったのか
渡辺 相手のミスとかラッキーなポイントにも結構助けられました。あまりカウントを気にしていなかったですけど、結果として点数が積み重なっていったという感じです。それが、点数を意識し過ぎなかったことが、ああいう展開につながったかなと思います。
――2人の調子のよさが反映されている?
渡辺 僕の場合は、今大会を勝つぞとモチベーションをぐっと上げるというよりは、昨日も話しましたけど、世界選手権のよいイメージを持ち続けてキープするほうが、僕の性には合っているので、それがうまくハマってくれたと思っています。
――東野選手は世界選手権のことを思ったより引きずっていると昨日話していたが
東野 一日一日、ちょっとよくなってきていると思います。今日は、もう完全に吹っ切れているかな、というくらいの感じです。
――今大会で特に気にしていることは?
渡辺 ケガをしないことは大事です。大きな大会を終えて、もちろん、この大会も取りたいので頑張りますけど、自分たちが思っている以上にメンタルやコンディションは、疲れていると思う。自分たちでちゃんとコントロールしようと思っています。試合に出続けること、勝ち続けることが最大の価値なので、そこは注意しながらプレーしたいです。できないのに無理して上げようと思うと、僕は間違いなくケガにつながるタイプなので、あまりはしゃぎ過ぎずにやりたいと思います。
取材・構成/平野貴也
写真/BADMINTONPHOTO