8月30日に開幕したダイハツ・ヨネックスジャパンオープン(丸善インテックアリーナ大阪/Super750)は、大会初日に各種目1回戦の半分が行なわれた。ここでは、1回戦を戦った日本選手のコメントを紹介する。
ジャパンOP
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金子祐樹(右)/松友美佐紀
XD1回戦:山下恭平/篠谷菜留に2-1で勝利
−−試合を振り返って
金子 本当に疲れたんですけど、3ゲームとも序盤や中盤で3、4点リードしていたのに、もったいないミスで終盤まで競り合うカタチになってしまいました。最後に逆転できたけど、なかなかない展開。そこはラッキーだったかなと思います。
松友 私は、こういう試合が久しぶりにできたなと思いますし、よい意味で自分たちが点数を気にしないで自分たちのプレーをやろうとした時には、しっかりと点数が取れていると思います。いいプレーができれば結果はついてくると思うので、まずは次の試合も自分たちのプレーをしっかりできるように、頑張りたいと思います。
――ファイナルゲームは15-19からの6連続得点で逆転。何を考えていたか
金子 苦しかったです。でも、1点ずつ取っていくしかないので。点数が欲しいですけど、欲しがらずにラリーをして、その中で連続得点のところはいいカタチができたかなと思います。
――松友選手は前衛勝負で篠谷選手に捕まる展開も。そこからの逆襲だった
松友 自分が前で勝負して、仕掛けていって、その勝負で勝てなかったら負けると思いました。あそこまでリードされて、どうせ(守っても)終わってしまうので。もう仕掛けて、自分が攻めて、その先はわからないけど(笑)、まず自分ができることをしっかりやろうと思いました。
――この後の意気込み
金子 明日は1日休んで、また明後日に試合があります。次もシードで強いですし、技術が高く経験もあるペア。勝つなら今日みたいな展開をなるべく多くつくった方がいいと思いますし、泥臭く長いラリーで勝負できたらと思います。
松友 自分たちは1回いい試合ができた後、次の試合がよくないことが多かったので、しっかりと準備をして、また明後日、そういうところも踏まえていい準備ができるように頑張ります。
山下恭平(左)/篠谷菜留
XD1回戦:金子祐樹/松友美佐紀に1-2で敗戦。
−−試合を振り返って
篠谷 自分たちが負ける時は、リードしていて最後に追いつかれて負ける(今日と)同じような展開が反省点としてある。またやってしまったなと。点数を連続で取れたときのいい展開を最後までやり続けることが、余裕があってもどこか難しかった。それを意識してしまい、プレーが小さくなり続けられなかったのが、後半あと2点届かなかった部分かなと思います。
山下 今までもこういう展開が多かったんですけど、そこをこれから課題にしていきたいです。
――ファイナルゲームは6連続失点。何がよくなかったか
篠谷 私が前で松友さんと勝負して連続得点を取れていた時は、それで相手がどこに打ったらいいかわからなくなったところを山下が決めたり、私がもう1回手を出して(前衛で止めることが)できていた。でも、私が(相手の中間ポジションの)ハーフに逃げてしまったり、ハーフなのかもう一度前なのか、それとも上げるのか、リードして余裕があっても迷ってしまう自分の弱さが出た。そこを最後まで勝負しきれるくらい、もっと練習して自信をつけていけたらと思います。
――リードを生かして安全にいくか、思いきって攻め続けるかの迷いがあった
篠谷 そうですね。やりきればいいのに、どこか考えがあやふやというか、突き詰められないところが、メンタル的に弱いかなと思います。
――山下選手が感じたプレーでの改善点
山下 自分が動きをもっと速くしたり、タッチや入りを速くすれば、相手にもっとプレッシャーがかかると思う。そういうところを変えていきたいです。
――今後に向けて
篠谷 来年5月から五輪レースが始まりますが、その前にまだ何大会かある。練習する時間もたくさんあるので、5月のスタートでもっと強くなって2人で穴のないように、もっといいところを伸ばしつつ、ダメなところは直して、もっと自信もてるように頑張りたいです。(目標は、五輪出場権獲得?)そうですね、そこを目標に、2人で1年ちょっとやっていけたらと思います。
山下 少しでも上にいけるように、これからレベルアップして、ちょっと大会が空きますけど、次に向けて頑張っていきたいと思います。
取材/平野貴也
構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/毛受亮介