8月30日に開幕したダイハツ・ヨネックスジャパンオープン（丸善インテックアリーナ大阪／Super750）は、大会初日に各種目1回戦の半分が行なわれた。ここでは、1回戦を戦った日本選手のコメントを紹介する。
ジャパンOP
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松本麻佑（左）／永原和可那
WD1回戦：中西貴映／岩永鈴に2-0で勝利
−−試合を振り返って
松本 本当に1回戦では同国対決をしたくない気持ちが一番。必ずどちらかが（初日で）敗退してしまうので、できれば、準決勝くらいで当たりたいなという気持ちがあります。今日は初戦から気合いを入れて、自分たちの力を今日は試合の中でしっかり出せたなという印象です。
永原 同国対決はやりづらい部分もありますが、自分たちが引くと相手もどんどん向かってくるので、最初から引いた姿を出さないように、自分たちが先に押していく気持ちと、プレーの準備をして入れた。それが最後まで継続できて、今日は隙なくしっかり戦えたと思います。
――会場の感覚は？
松本 飛ばないですけど、2ゲーム目のコートからは少し飛んだイメージはありました。羽根も打ちやすい感じではあったので、悪くないと思います。
――やりづらさの中で、何に気をつけたか
永原 世界選手権の時に攻撃のカタチがよくなってきていて、それをしっかり出していければ、自分たちが強気で相手を押していけると思いました。今回はレシーブからすぐに攻めに切り替えて、すぐに縦のカタチになるように心がけてプレーしていました。
――世界選手権でも、横並びから前に詰めている印象があった
松本 自分たちの体格を生かすためには、レシーブの時もアタックの時も、前に出ていかないと、相手に威圧感を与えられない。攻撃の時間を長くする意味でも、レシーブで引かずに前に詰めるのは意識的にしています。理想のカタチではあるので、試合で出せてよかったと思います。
――世界選手権の準決勝から中2日、コンディションは？
永原 今回は、今までにない2週連続の日本開催。いつも（海外の大会）であれば、移動が長くて疲労があるんですけど、今回は近いので、そこまで移動の疲労が溜まることがなかったです。日本開催のそこはいいなと。全部、日本でやってほしいなと思いました（笑）。
中西貴映／岩永鈴（右）
WD1回戦：松本／永原に0-2で敗戦
中西 自分たちの方が格下なので……向かっていこうとは思っていましたが、前衛につかまる展開が多かったです。もっと大きいレシーブをするとか、ハッキリ前を使うとかできなかったのが、よくなかったと思います。シャトルが飛ばない環境で、相手の攻撃は自信を持ってレシーブをしても大丈夫と思っていましたし、ハッキリ攻める、守るというカタチより、ノーロブみたいな方が自分たちは分がいいのではないかと思って入りました。でも、1ゲーム目で昨日より風を感じて、バックアウトを出してから後ろが使えなくなって、空間をうまく使えずに捕まるカタチが増えてしまいました。
1ゲーム目は風があると感じたら、逆に、ハッキリと攻撃の展開をつくって相手にプレッシャーをかけるべきだったと思います。今年、A代表に入って、あまり勝てていない状況が続いているので、1回でも多く勝って、試合経験を積むことは大事。今日みたいに、もう少しやれたなと、もう少し出し切りたかったなと思う試合をなくさないとダメだと思う。格上の選手に勝てるようになって自信がついていくものだと思うので、1試合ずつ大切に頑張っていきたいです。
岩永 最初から最後まで、相手に攻め切られて、押し切られて終わった感じです。途中、少しかわせた場面もあったのですが、そういうのを最初からラリーの中でできていれば、もう少し相手のペースだけでなく、私たちのペースで試合ができたかなと思います。最初から、気持ち的にも押された場面があったので、そこをかわして自分たちの展開に持っていけたらよかったです。
まだまだ経験が足りない。いつも1回戦で負けていたら、全然経験をする機会もない。せっかく試合にいかせてもらっているので、1回でも多く勝って経験を積んで、自分たちより強い選手に勝って自信をつけて、毎回いいプレーができるように頑張りたいです。
取材・構成／平野貴也
写真／BADMINTONPHOTO