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【世界選手権2022】チア&ソーがマレーシアに初の世界タイトルをもたらす!陳清晨&賈一凡は2連覇達成!<決勝戦−男女ダブルス>

8月28日に開催されたBWF世界選手権2022(東京体育館)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。世界トップの精鋭たちによる至高の戦い。ここでは、女子ダブルス、男子ダブルスの決勝戦をダイジェストでお伝えする。

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【女子ダブルス】

決勝の舞台に勝ち上がったのは、前回大会優勝の陳清晨(チェン・チンチェン/上写真・左)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)と、韓国のエース、金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン)。どちらも攻撃重視のペアとなるが、壮絶な打ち合いを制したのは陳清晨/賈一凡だった。

第1ゲームから激しい点の奪い合いとなった決勝。出だしこそ中国ペアが4連続ポイントで先行したが、すぐさま韓国ペアが取り返し4オール。ここからスマッシュ、カットから崩しにかかる両ペア。スコアは一進一退となったが、20オールから抜け出した陳清晨/賈一凡が、22-20で制した。

王手をかけた中国ペアに対し、韓国ペアは必死に攻撃を仕掛けていくも、堅い守備を最後まで打ち崩せず。5連続ポイントなどでリードを広げた陳清晨/賈一凡が、最後は21-14で制して2連覇を達成。「彼女たちとの決勝が決まって大変になるのはわかっていたので、その準備をした。実際に難しい試合になった」と激戦を振り返る賈一凡。2017年、21年に続く3回目の世界一は苦しい戦いの連続も、全試合ストレート勝ちという女王の貫禄を見せての栄光だった。

韓国の金昭英/孔熙容は最後までねばり強く戦ったが、最後は中国ペアに押し切られ銀メダル。初の世界一はお預けとなった

▼決勝戦

陳清晨/賈一凡(中国)②〔22−20、21−14〕0●金昭英/孔熙容(韓国)62分

※3回目の優勝

【男子ダブルス】

2013、15、19年と3回世界一に到達しているセティアワン(上写真・右)/アッサン(インドネシア)が決勝に進出。どちらも30歳を超えるベテランで、セティアワンは大会期間中に38歳の誕生日を迎えている。対するは、昨年の東京オリンピックで銅メダルを獲得したマレーシアのアーロン・チア/ソー・ウィーイク。準決勝では前回王者の保木卓朗/小林優吾を破って勝ち上がってきたシェティ/ランキレッディ(インド)を77分の激闘の末に下し、勢いに乗っている。勝てばマレーシア勢にとって初の世界一のタイトルをもたらすだけに、気合十分でコートに立った。

出だしから主導権の奪い合いとなった第1ゲームは、インドネシアペアが先行しながら試合を進めた。経験値で上回るセティアワン/アッサンは、ラリーの緩急だけではなく、点数のとり方も老獪。4-1から4-4、11-7から12-10とリードしてはマレーシアペアに追いつかれる展開となったが、勝負所と見た場面では連続得点で一気に突き放す。18-12と最大6点差まで点差を広げて、そのまま第1ゲームを奪うかに思われた。

インドネシアペアの堅いレシーブを崩しながらポイントをつかみ優勝したチア/ソー(右)

しかし、安全圏に入ったと思ったのか、インドネシアペアがここでペースダウン。すると、この隙を見逃さないチア/ソーが、サービスまわりやドライブ勝負からポイントを奪い16-18と2点差まで詰め寄る。すると、引き気味となったインドネシアペアに対してマレーシアペアが5連続得点。21-19で逆転したチア/ソーが、第1ゲームを先制して世界一に王手をかけた。

第2ゲームに入ると、流れはマレーシアに傾いた。序盤こそセティアワン/アッサンがスピード上げてポイントをつかんだが。少しずつマレーシアペアの攻撃シーンが増える。13-9とチア/ソーが抜け出すと、集中力が途切れるセティアワン/アッサンが失速。21-14で勝利したチア/ソーが、マレーシア勢初となる世界選手権金メダルを獲得した。

▼決勝戦

アーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)②〔21−19、21−14〕0●セティアワン/アッサン(インドネシア)40分

※初優勝

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

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