【世界選手権2022】自信を勝利につなげたドイツ、インドが躍進のメダルを獲得!<準々決勝-注目選手2>

8月26日に開催されたBWF世界選手権2022(東京体育館)5日目は、各種目準々決勝が行なわれた。順当な勝利から波乱も起こった精鋭たちの試合を、ダイジェストでお伝えする。

世界選手権2022
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【ダブルス】

男子ダブルスはインドネシアの2ペアが準決勝に勝ち進んだ。先にその切符を手にしたのは、日本の古賀輝/齋藤太一を3回戦で下しているアルディアント/アルフィアン(インドネシア)。第1シードのギデオン/スカムルヨ(インドネシア)から金星を奪ったイングランドのレーン/ベンディを2-0で退けて、早々とベスト4入りを決めた。また、2019年優勝のセティアワン/アッサンは、インドペアに2-0で快勝。準決勝に進出した2ペアは、2019年の世界選手権でも準決勝で対戦しており、この時はセティアワン/アッサンが勝利。リベンジをねらうアルディアント/アルフィアンは「私たちは準決勝で勝つためにコンディションを整えて、集中して挑みたい」と話し、セティアワン/アッサンは「私たちは彼らよりもかなり年上になる。準決勝はとにかく頑張るだけ」と先輩・後輩対決への意気込みを語った。

ベテランの技と経験を生かしてベスト4入りを決めたセティアワン/アッサン(左)

もう一方のヤマでは、東京オリンピックの銅メダリスト、アーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)と、保木卓朗/小林優吾を準々決勝で下したインドのシェティ/ランキレッディが激突。保木/小林を接戦の末に下したインドペアは、「僕らはトマス杯を優勝したことで、誰にも負けないという自信を持てるようになった」と話し、「準決勝は試合の流れを見ながら、しっかり攻撃していきたい。100パーセントの力を発揮したい」と、今年2回目の世界一に向けて照準を合わせる。

着実な成長を遂げるインドのシェティ(手前)/ランキレッディ。世界トップで活躍したデンマークのマシアス・ボーが彼らを指導し、才能を大きく開花させた

混合ダブルスでは、鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)、王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン)と中国の2強が順当にベスト4入り。また、ドイツのラムスフス/ロハウが、東京オリンピック4位、香港の鄧俊文(タン・チュンマン)/謝影雪(ツェ・イエンスエット)をファイナルゲーム19本で勝利し、同種目初のメダルを獲得。「とにかく信じられない。私たちが勝てたのは、チームのサポートがいいから。チームで勝ち取ったメダルだと思う」とロハウ。3回戦では前回王者のデチャポル/サプシリー(タイ)を下して勢いに乗っており、「世界一に勝って、自信がものすごくついている。私たちは自分たちを信じて戦った」(ロハウ)と、勝因を語った。ドイツペアは日本の渡辺勇大/東野有紗と決勝をかけて戦う。

ドイツに久々のメダルをもたらしたラムスフス(右)/ロハウ

女子ダブルスは、上位候補の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)、韓国の金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン)が勝ち進んだ。また、今年の全英OP準優勝の中国ペアを下してメダルを確定させたのが、タイのプティタ/サプシリー。ファイナル勝負を22-20で制したタイペアは、「非常にうれしい。積極的に攻撃展開に持っていけたと思います」とサプシリー。プティタは「まさか準決勝に進めるとは思わなかった」と思わぬ快進撃を喜び、「大変ですけど、ベストをつくすだけ」と準決勝への気持ちを語った。

男女ダブルス、混合ダブルスの準々決勝結果、準決勝の対戦カードは以下の通り。

【男子ダブルス】

▼準々決勝(8月26日)

アルディアント/アルフィアン(インドネシア)②〔21−11、21−16〕0●ラーン/ベンディ(イングランド)29分

セティアワン/アッサン(インドネシア)②〔21−8、21−14〕0●アルジュン/カピラ(インド)29分

アーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)②〔21−18、21−16〕0●催率圭/徐承宰(韓国)40分

シェティ/ランキレッディ(インド)②〔24−22、15−21、21−14〕1●保木卓朗/小林優吾75分

▼準決勝(8月27日)

アルディアント/アルフィアン − セティアワン/アッサン

A・チア/ソー・WY − シェティ/ランキレッディ

【女子ダブルス】

▼準々決勝(8月26日)

陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−16、21−7〕0●ジョンコパン/ラウィンダ(タイ) 45分

松本麻佑/永原和可那②〔21−13、19−21、21−12〕1●李紹希/申昇瓚(韓国)60分

金昭英/孔熙容(韓国)②〔21−16、21−15〕0●志田千陽/松山奈未49分

プティタ/サプシリー(タイ)②〔15−21、21−18、22−20〕1●鄭雨/張殊賢(中国)84分

▼準決勝(8月27日)

陳清晨/賈一凡 − 松本麻佑/永原和可那

金昭英/孔熙容 − プティタ/サプシリー

【混合ダブルス】

▼準々決勝(8月26日)

ラムスフス/ロハウ(ドイツ)②〔21−13、13−21、21−19〕1●鄧俊文/謝影雪(香港)69分

鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−9、21−9〕0●タンKM/ライPJ(マレーシア)28分

渡辺勇大/東野有紗②〔21−17、21−13〕0●ゴーSH/ライSJ(マレーシア)40分

王懿律/黄東萍(中国)②〔21−16、21−15〕0●徐承宰/蔡侑玎(韓国)39分

▼準決勝(8月27日)

渡辺勇大/東野有紗 − ラムスフス/ロハウ

鄭思維/黄雅瓊 − 王懿律/黄東萍

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOT

投稿日:2022/08/27
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