8月24日に開催されたBWF世界選手権2022(東京体育館)3日目は、各種目2回戦が行なわれ、日本代表選手が登場。ここでは、男子ダブルスに出場した古賀輝/齋藤太一、竹内義憲/松居圭一郎の試合をお伝えする。
世界選手権2022
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【男子ダブルス】
古賀輝/齋藤太一(上写真・右)と竹内義憲/松居圭一郎の日本ペア対決となった男子ダブルス。竹内/松居が1回戦を終えた時点では、「お互いが手の内を知っている」と話しており、第1ゲームはその通り、鋭いドライブの応酬や緩急をつけた戦いに。その中で、先に古賀/齋藤がリードを奪うと、くらいつく竹内/松居を振り切って21-17で先制した。
第2ゲームに入っても、古賀/齋藤が試合を優勢に進め14-7とリード。しかし、ここから竹内/松居が猛追する。「負けるにしても、力を出し切ろう」という竹内のスマッシュや、前衛の松居の鋭いプッシュなどで点差を詰めると、17-19から4連続ポイント。逆転に成功してファイナルゲームに持ち込んだ。
「最後はお互いに負けたくない気持ちが出た」(古賀)という最終ゲームは、第1ゲームを奪った古賀/齋藤が落ち着いてプレー。「ファイナルゲームは気持ちを切り替えて、ゼロにして入った」(齋藤)と、攻め急ぐ竹内/松居の攻撃を受け止めながら、自分たちのペースに持ち込んだ。9-8から17-11とリードを広げた古賀/齋藤が、最後までねばる竹内/松居を振り切って21-15で勝利。日本人対決を制し、3回戦へと駒を進めた。
【コメント】
古賀 1ゲーム目は11-7で折り返したけど、中盤、終盤で1点差になってしまった。2ゲーム目も、同じように11-6と離れていたのに、19-17から逆転されるなど、リードしている時に何かを変えているわけではないのに、逆転されている。そういう部分をしっかりや見直さないといけないかなと思いました。
次のペア(インドネシアのアルディアント/アルフィアン)は何度か対戦していますが、1回しか勝ったことがない。その時から相手も変わっていると思うので、何でやられたかをビデオで見直して、対策を考えていきたい。(相手の印象は)サービスまわりがとにかくうまい。そこでやばいと思ったら、相手の思うツボ。焦らずにやりたい。
齋藤 2ゲーム目は悪いカタチでもっていかれたので、ファイナルゲームに入る時は気持ちを切り替えて、ゼロで入りました。その結果、最後は勝ちきることができたけど、その前の2ゲーム目のところで勝ちきることが必要かなと思いました。1ゲーム分の無駄な体力を使ってしまうので、そこの戦い方を上手にやっていかないといけないです。日本人対決は意識していないけど、もったいないというか、ここであたりたくないなとは思いました。でも、日本人対決になっても勝つことが大切。勝つことにこだわって、試合ができました。
竹内 (2ゲーム目は)相手にリードされていたけど、負けるくらいなら思い切ってやろうと2人で話して、吹っ切れたのが2ゲーム目の勝ちにつながりました。3ゲーム目は相手も考えてきたので、自分たちが出し切ろうと思ったところの裏をついてきた。あちらのほうが冷静だったかなと思います。
松居 僕らは攻めが中心のプレースタイルですが、3ゲーム目はそこにこだわりすぎてしまった。あちらのほうが、コートを大きく使えていたので、攻守のバランスが良かったと思います。
▼2回戦(8月24日)
古賀輝/齋藤太一②〔21−17、19−21、21−15〕1●竹内義憲/松居圭一郎75分
▼3回戦(8月25日)
古賀輝/齋藤太一 ― アルディアント/アルフィアン(インドネシア)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/ BADMINTONPHOTO