8月23日に開催されたBWF世界選手権2022(東京体育館)2日目は、各種目の1、2回戦が行なわれ、日本代表選手は女子シングルス、混合ダブルスに登場。ここでは、女子シングルス2回戦を戦った山口茜の試合結果とコメントをお伝えする。
世界選手権2022
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【女子シングルス】
2021年世界選手権女王の山口茜(上写真)が、緒戦となる2回戦に登場した。相手は6・7月に行なわれたマレーシアでの2連戦で連敗した、グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)。「相手は低い展開がうまい選手なので、大きいラリーをするように心がけた」という山口は、第1ゲームから主導権を握って試合を進める。クリアー、ドロップを効果的に使いながらポイントを重ねると、21-12の大差で先制した。
第2ゲームに入ると、序盤から積極的に攻勢を仕掛ける相手に対し、点差を離せなかった山口。それでも、ねばり強く球を拾って少しずつ流れを引き寄せると、山口が9-7から7連続得点。「最近の(負けた)試合では、相手の一球一球に対する準備が足りなかったので、そこを意識した」という山口が、後半もきっちり締めて21-15で勝利。大事な緒戦を制した女王が、3回戦に駒を進めた。
【コメント】
――第1ゲームはのびのびとプレーできたか
緊張はそんなになかったけど、(相手は)直近の試合で負けている選手。そこで結果を気にしてしまいました。プレー面では、(負けた時の)試合が、相手の一球一球に対する準備が足りなかったので、そこの意識しました。あとは、低い展開がうまい選手だと思うので、大きいラリーを心がけました。
―−熊本合宿ではフットワークを課題にしていたが
(動きが)硬いところがあったかなと思いますが、しっかり相手のショットに対して準備して動くことはできたと思います。
――一球に対する準備というのは、スピード面に関してか?
相手選手のうまさ、速さに対してでもありますが、そこに、自分の一球一球に対する集中やねらいというのが、前回の対戦の時に足りなかったのかなと思います。
――久々の有観客で手拍子などがあった
(応援の)雰囲気が日本らしいなと思いました。久しぶりに日本のお客さんの前で試合ができてよかったです。
――自分の攻撃に対する評価
2ゲーム目の終盤ぐらいしか余裕をもってプレーできなかったので、自分からというよりは、相手に対する準備などが多くなってしまったと思います。
――主導権を握っていたのに、あまり余裕をもてなかったのはなぜか?
今日は結果を気にしてしまったので、そこかなと思います。
――次の試合に向けて改善したい点
自分からの攻撃というか、ラリーを作っていくところを工夫して、もっとプレーをよくしていけたらと思います。
▼2回戦(8月23日)
山口茜②〔21−12、21−15〕0●グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)34分
▼3回戦
山口茜 ― 髙橋沙也加
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO