BWF世界選手権2022(東京体育館)2日目は、8月23日、各種目の1、2回戦が行なわれ、日本代表選手は女子シングルス、混合ダブルスに登場。ここでは、女子シングルス2回戦に出場した高橋沙也加の2回戦をレポートする。
世界選手権2022
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【女子シングルス】
世界ランキング14位の髙橋は、同19位のキム・ガユン(韓国)との2回戦をファイナルゲームの末にものにして3回戦進出を決めた。この試合が初戦だった髙橋は、第1ゲーム、風に苦しみ、ミスショットを連発して9-21で失う展開。しかし、「第1ゲームがダメすぎたので開き直れた」と、第2ゲームからは持ち味である左利きからのリバースカットや強烈なスマッシュで積極的に相手を攻めて、勢いに乗った。
21-16で第2ゲームを奪うと、ファイナルゲームは第1ゲームでプレーしたエンドからも積極的なプレーでリードを奪う。終盤は疲れの見えた相手に対し、強力なスマッシュを打ち込むなどして勝負を決めた。
「昨日は、姉(礼華)から“自分らしいプレーをすれば大丈夫”と連絡をもらって、一戦一戦楽しむつもりで入った」と試合後に振り返った髙橋。劇的な逆転勝利に「楽しめたと思う」と微笑むと、少し瞳を潤ませた。
【コメント】
――試合を振り返って
出だしがすごく悪かったので、逆に開き直ったというか(苦笑)。昨日、姉(髙橋礼華)から「自分らしく、自分の力を出せば大丈夫だよ」というLINEをもらい、勝ち負けも大事ですが、今日はまず楽しむことを意識してプレーできたかなと思います。
――第1ゲームを落として、どのように気持ちを切り替えたか
昨日、試合した選手から、「そんなに風はない」と聞いていたんですが、思ったよりすごく風があり、(コートに)入った瞬間に“あれ?”って思って。そんな焦りから1ゲーム目は自分らしいプレーができなかったのですが、2、3ゲーム目は、守備に回っても焦らず我慢し、チャンスが来たらしっかり攻めるという自分らしいプレースタイルを集中してやることができたのでよかったなと思います。
――次戦に向けて。
相手は山口茜選手、インドネシアの選手、どちらが来ても、勝ち負けにももちろんこだわりながら、楽しく自分らしいプレーができたらいいなと思います。
▼2回戦(8月23日)
髙橋沙也加 ②〔9−21、21−16、21−13〕1● キム・ガユン(韓国) 47分
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO