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【世界選手権2022】第2シード桃田賢斗は37分で勝利!「観客の反応に、魅せたい気持ちが強くなった」<初日-男子シングルス>

8月22日、バドミントンの世界一を決めるBWF世界選手権2022(東京体育館)が開幕した。大会初日は各種目の1回戦が行なわれ、日本代表選手は男子シングルス、男子ダブルス、女子シングルスで1回戦に臨んでいる。ここでは桃田賢斗の1回戦についてお伝えする。

【男子シングルス】

2018年、19年と世界選手権を2度制している、第2シードの桃田賢斗は、37分のストレート勝利で2回戦進出を決めた。世界ランキング82位のメキシコ選手に対し、試合序盤からスピードを上げて攻撃。終始リードを保って第1ゲームを先取すると、第2ゲーム前半では8オール、10オールと得点で並ばれる場面もあったが、終盤は集中力を取り戻し、落ち着いて突き放した。

オーバーヘッドのネットやロビングのアウトなどミスを重ねる場面もあったが、「初戦だから、ある程度のミスは仕方ない」と割り切ったという。むしろ、各ショットの確認や、強化に取り組んできた攻撃面を初戦で試せたことは、2回戦に向けて収穫となったようだ。

その2回戦は、世界ランキング18位のプラノイ・H.S.(インド)と対戦する。これまで7勝負けなしと相性のいい相手だが、5月のトマス杯を制すなど勢いのあるインド勢だけに警戒が必要だろう。桃田自身、「ラリーも長くなると思うし、我慢比べになる。自分のプレーを見失わずに、プレーしたい」と語り、気持ちを引き締めた。

【コメント】

――初戦のプレーを振り返って

入場する時はすごく緊張したんですけど、途中から落ち着いていろいろなショットを確かめながらプレーすることができました。失点はある程度仕方ないと思っていたので、気になるところもなくプレーできたかなと思います。

――トレーニングで強化した部分に関して、手応えは

攻撃面やスピードに関しては、自分がスピードを上げていこうと思った時には主導権をとることができていました。久しぶりに、ファンの方々の前で試合する機会で、ちょっと魅せたいという気持ちが強すぎて、自分のプレーを見失ってしまっていた場面があったので、次戦はしっかり1点1点落ち着いてプレーしたいなと思います。

――「魅せたい気持ちが強かった」というのは、それだけ気持ちが高ぶっていた?

そうですね。すごく緊張していた分、コートに入った時は興奮していました。カットで得点を決めた時に、後方でたぶん小さい女の子が『うま〜い』って言ったのを聞いて、もっと魅せたいなと思ってしまって(笑)。そのあと失点してしまったので、次は冷静にプレーしたいなと思います。

――ミスに関しては、気にしない?

1回戦というのは、すごく自分の中で気持ちのつくり方が難しく、感覚も難しい。いろいろなショットを試しながらプレーしようと思っていたので、「このショット打っておけばよかったな」というのだけはなしにしようと思って、コートに入っていました。ミスは特に気にしてないです。

――今回は有観客での国内での世界大会

やっぱり応援されるのはすごくうれしいですし、ましてや日本開催。いろいろな方々のおかげで日本で試合ができているので、試合をしていて、すごく気持ちよかったです。

――2回戦に向けて

自分のプレーを見失ってしまうと一気にやられてしまう相手だと思うので、冷静に。ラリーも長くなると思いますし、我慢比べになる。質も上がってきつくなると思うんですけど、絶対に勝つという強い気持ちを持ってプレーしたいと思います。

▼1回戦(8月22日)

②〔21−16、21−14〕0● リノ・ムノズ(メキシコ)37分

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

 

 

 

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