8月22日、バドミントンの世界一を決めるBWF世界選手権2022(東京体育館)が開幕した。大会初日は各種目の1回戦が行なわれ、日本代表選手は男子シングルス、男子ダブルス、女子シングルスで1回戦に臨んでいる。ここでは世界選手権初出場で初戦突破を果たした奈良岡功大の1回戦についてお伝えする。
【男子シングルス】
世界選手権初出場の奈良岡は、世界ランキング98位のダニロ・ボスニウク(ウクライナ)と対戦。大舞台に「緊張した」という奈良岡だが、第1ゲームを終始リードする展開でものにすると、第2ゲームも中盤の競り合いから抜け出し、ストレートで初戦を制した。
日本代表の先輩たちがコート上の風への対応に苦労する中、奈良岡自身も「風があって難しかった」と振り返る。その中で、守備では相手のスマッシュにうまく対応し、風上からは積極的にスマッシュで得点を重ねた。
2回戦の相手は同年代のライバル、クンラビット・ビティサラン(タイ)。2019年以来、約3年ぶりの対戦に、「お互い、プレースタイルも変わっているだろうけど、いいプレーができたら」と笑顔を見せた。
【コメント】
――試合を振り返って
初めて出る世界選手権ということもあって、どういう雰囲気かまったくわからない状態だったので、すごく緊張しました。でも、試合の後半からは決まると拍手があるし、楽しくなって自分らしいプレーができたと思います。
――大会に向けて、取り組んだことは?
シンガポール、台北と試合が続きそのまま代表合宿に入ったので、特別に取り組むことはなかったですけど、自分の中で調整はできたと思います。
――今日のプレーで評価できるところ
風があってすごく難しかったですね。相手のスマッシュをうまくとることができたところが評価できるかと思います。
――風上と風下、それぞれでどのようにプレーしたか
飛ばないコートではクリアーを打って相手をしっかり奥まで追い込むことを心がけ、飛ぶコートではスマッシュメインでやっていこうと考えていました。
――2回戦では、同年代のライバルと対戦する
最後の試合が2019年。すごく時間が経っているし、お互いプレーも変わっていると思います。どうなるかわからないですけど、お互いにいいプレー、いい試合ができたらいいなと思っています。
▼1回戦(8月22日)
奈良岡功大②〔21−12、21−17〕0●ダニロ・ボスニウク(ウクライナ)45分
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO