8月22日から28日まで、バドミントンの世界一を決めるビッグイベントBWF世界バドミントン選手権2022(東京体育館)が開催される。同大会が日本で開催されるのは初めて。ここでは、第1回の世界選手権から出場している日本選手の活躍を、数回に分けて紹介。また、バドミントン・マガジンは第2回大会から世界選手権を取材をしており、その特集が組まれた号の表紙を合わせて掲載する。
第1回は こちら
第2回は こちら
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第4回は こちら
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【第6回】
2015年にインドネシアのジャカルタで開催された世界選手権は、一大会のメダル獲得数では最多となる、3つのメダルを手にした。その一つが、男子シングルスで銅メダルを獲得した桃田賢斗。同種目では、これまで世界の高い壁に何度も阻まれていたが、その壁を、桃田はあっさりと乗り越えてみせた。また、男子ダブルスではエース格として牽引していた早川賢一/遠藤大由が銅メダル、女子ダブルスも福万尚子/與猶くるみが、同じく銅メダルをつかみとる。強豪国として認知された日本が、その自信とともに次々と好結果を残すようになっていく。
2017年には、世界選手権金メダルの栄光を久々に手にする選手が生まれた。それが、女子シングルスの奥原希望。前年のリオ五輪では、同種目で史上初となる銅メダルを手にした奥原は、スコットランド・グラスゴー大会で、見事世界一を達成。その決勝では、プサルラ・V.シンドゥ(インド)と110分の死闘を繰り広げての勝利。日本勢にとっては、第1回のスウェーデン・マルメ大会で女子ダブルスの栂野尾悦子/植野恵美子が優勝して以来、40年ぶりの快挙だった。
また、この年は女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花が銀メダルを手にすれば、髙橋礼華/松友美佐紀も世界選手権で初めてベスト4に入り、銅メダルをつかみとった。男子ダブルスでも、スピード勝負を得意とした園田啓悟/嘉村健士が準決勝に進出するなど、日本代表は一大会で4つのメダルを獲得している。
★2017年メダル獲得者
女子シングルス
優勝:奥原希望
男子ダブルス
銅メダル:園田啓悟/嘉村健士
女子ダブルス
銀メダル:福島由紀/廣田彩花
銅メダル:髙橋礼華/松友美佐紀
2018年に入ると、他国が世代交代をする中で、日本代表は過去にない好成績を残すことになる。中国・南京大会では、桃田賢斗(上写真)が男子個人で初となる世界一の称号をつかむと、女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那が、福島由紀/廣田彩花との同国決勝を制して初出場・初Vを達成。金2つ、銀2つ、銅2つの合計6個のメダルを手にした。
さらに、その翌年のスイス・バーゼル大会でも日本代表の勢いは止まらなかった。桃田賢斗、松本/永原が2大会連続世界一を遂げると、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗が同種目で日本勢初の銅メダル。奥原希望は、世界選手権で2回目の決勝進出を果たし銀メダルを手にし、男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾も初の決勝進出で銀メダルを獲得。日本代表が前年に続き6個のメダルを並べ、世界トップクラスの実力を大舞台で誇示している。
★2018年メダル獲得者
男子シングルス
金メダル:桃田賢斗
女子シングルス
銅メダル:山口茜
男子ダブルス
銀メダル:園田啓悟/嘉村健士
女子ダブルス
金メダル:松本麻佑/永原和可那
銀メダル:福島由紀/廣田彩花
銅メダル:米元小春/田中志穂
★2019年メダル獲得者
男子シングルス
金メダル:桃田賢斗(2連覇)
女子シングルス
銅メダル:奥原希望
男子ダブルス
銀メダル:保木卓朗/小林優吾
女子ダブルス
金メダル:松本麻佑/永原和可那(2連覇)
銀メダル:福島由紀/廣田彩花
混合ダブルス
銅メダル:渡辺勇大/東野有紗
★特別掲載
バドミントン・マガジン
世界選手権特集号・表紙アーカイブ
第22回/2015年
表紙(左):奥原希望
第23回/2017年
表紙(右):女子シングルス金メダル
奥原希望(日本)
第24回/2018年
表紙(左):男子シングルス金メダル
桃田賢斗(日本)
第25回/2019年
表紙(右):男子シングルス金メダル
桃田賢斗(日本)
【チケット情報】
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文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO、BBM