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【大会プレビュー】元日本代表の藤井瑞希と嘉村健士が2大会の見どころを語る!PART.1

8月22日に世界選手権が開幕! また、翌週の8月30日からは大阪でダイハツ・ヨネックスジャパンオープンが開催。2週にわたって、日本で世界トップのバドミントンが見られる。この2大会について、日本代表の先輩である藤井瑞希さんと嘉村健士さんが、期待感や見どころについて語ったトークショーの模様をダイジェストでお届けする。トークショーは7月5日、『ヨネックス2023新製品発表会』の会場で実施。スポーツ用品店や専門店の担当者などが二人の軽快なトークに耳を傾けていた。

ヨネックス2023新製品発表会の会場で行なわれたトークショー。藤井瑞希さんと嘉村健士さんが世界選手権およびダイハツ・ヨネックスジャパンOPの見どころを語った

世界トップの戦いを日本で見られる意味

藤井 嘉村さんはついこの間まで現役選手でしたから、いろんな話を聞かせていただければと思います。

嘉村 世界選手権を日本でやるなんて! 現役時代、強豪国で試合をすることはたくさんありましたが、まさか日本でやるなんて思わなかったから、ワクワクしますね。

藤井 見る側もワクワクしますよね。2006年に、仙台と東京でトマス杯&ユーバー杯がありましたよね。私たちは高校生くらい。私は青森山田高校在学中で、仙台での予選を見に行きました。嘉村さんは?

嘉村 僕も高校生で、東京大会を見に行ったんですが、観客もたくさんいて、そのときの会場の雰囲気は今でも忘れられないですね。インドネシア戦の、佐藤翔治さんとタウフィック・ヒダヤット選手の試合を見ました。

藤井 それを見られたのは、すごい!

嘉村 観客の方たちがすごく日本を応援していて、その会場を見て、いつかは自分もこういう舞台で戦いたいなという思いを抱いたのをよく覚えています。

藤井 やっぱり会場の雰囲気が選手を後押しするというのは、絶対にありますよね。東京オリンピックは無観客でしたが、実際にプレーした嘉村さんはどう感じましたか。

嘉村 自分はファンの方から応援してもらって力をもらうタイプだったので、自分の声しか響かない静かな会場でプレーするのは、すごくやりづらいというのはありました。その点、今回は有観客ですから、選手は観客の方たちと一緒に戦えたらいいのかなと思います。

藤井 嘉村さんは、選手時代に世界選手権でメダルを2回獲得していますよね。印象に残っている試合はありますか。

嘉村 2018年の南京大会で銀メダルを獲得したときの準々決勝ですね。インドネシアのケビン(・スカムルヨ)選手とギデオン選手のペアと対戦して、ワンラリーが200本くらい続く長いラリーをしたんですよ。

藤井 覚えてる! クリアーとか打っていたよね。

嘉村 その中で我慢してメダルを確定させたのは、やっぱり思い出深いですね。でも、女子ダブルスはそんな長いラリーも当たり前ですよね?

藤井 そうですね。比較的長いラリーになることを想定しつつ、私は前衛なので、疲れてきたら、すぐに前に入りたいと思いながらやっていました(笑)。

嘉村 同じです。パートナーの園田(啓悟)選手がスタミナのある選手なので、「頼んだ、啓悟」と思って前衛でプレーしていました(笑)。

日本代表OB&OGが注目する選手

藤井 嘉村さんが今年の世界選手権で注目している選手は?

嘉村 東京オリンピックの男子ダブルスで金メダルを取った台湾の王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リー・ヤン)ペアですね。東京五輪で活躍した選手が、その後なかなか結果が出ていませんが、大舞台に強いペアなので、今回もねらってくるのではないでしょうか。

藤井 私が注目しているのは、リオ五輪の女子シングルス金メダリストのキャロリーナ・マリーン選手(スペイン)。(2021年5月に)左ヒザの前十字靭帯を切って、リハビリを経て復帰しました。私も同じケガを経験しているのですが、彼女は両足の前十字靭帯を切っているんですよ。私の経験上、それでシングルスができるなんて、考えられないくらい。それだけに、頑張ってほしいという期待があります。

※注目の日本選手について語るPART.2に続く

各大会のチケットはローソンチケットにて発売中!

■世界選手権

https://badminton.or.jp/bwc2022/ticket/ticket.html

■ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン

http://dyjapanbadminton.com/2022/ticket/ticket.html

 

藤井瑞希/ふじい・みずき。1988年8月5日生まれ、熊本県出身。青森山田高-ルネサス-ルーディンハウゼン(ドイツ)-ブリストル・ジェッツ(イギリス)-再春館製薬所。2021年ロンドン五輪の女子複で銀メダルを獲得し、日本バドミントン界初の五輪メダリストに。12年にはパートナーの垣岩令佳とペアを解消したが、14年からドイツ、イギリスでプレーしたあと、17年2月に再結成。18年シーズンをもって現役を引退。現在は豊富な経験を活かし、バドミントンの普及活動や解説などのほか、社会貢献活動を行なっている。

嘉村健士/かむら・たけし。1990年2月14日生まれ、佐賀県出身。唐津第一中-八代東高-早稲田大-トナミ運輸。ジュニア時代からダブルスで活躍。大学ではインカレで2度の全国制覇。2012年にトナミ運輸入社後は、園田啓悟とのペアで全日本総合3度優勝(15・16・18年)。ワールドツアーでは16年香港OPなど5回優勝。世界選手権では17年に銅メダル、18年に銀メダルを獲得。世界ランキング最高位2位。21年シーズンで第一線を離れ、22年4月よりヨネックスバドミントンチームのコーチに就任した。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

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