【徳島インターハイ2022】柳井商工が見事に2年連続「春夏連覇」達成!<女子団体>

徳島県(吉野川市・徳島市・鳴門市)で開催されているバドミントンのインターハイ。競技2日目の25日は、日本フネン市民プラザで団体戦の準々決勝から決勝までが開催された。ここでは、柳井商工が2年連続で春夏連覇を達成した、女子のダイジェストをお伝えする。

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【女子ダイジェスト】

柳井商工は決勝で明地陽菜が優勝を決めると、メンバーたちが駆け寄り歓喜の輪が広がった

女子団体準々決勝では、力のあるチーム同士による熱戦が続いた。そのなかで、柳井商工(山口)が青森山田(青森)を3−0で下せば、四天王寺(大阪)は日章学園(宮崎)に、倉敷中央(岡山)は西武台千葉(千葉)に、いずれも3−0で勝利。残る一枠のベスト4には、作新学院(栃木)との激戦を制したふたば未来学園(福島)が入った。

3月の全国選抜と同じカードとなった準決勝2試合のうち、先に始まったのは柳井商工と四天王寺の試合。春のリベンジに燃える四天王寺は、ダブルス2本がいずれもファイナル勝負に持ち込んだものの、惜しくも競り負けて流れを失う。一方で、競り合いを制した柳井商工は第1シングルスの金廣真季が9本、14本で完勝。柳井商工が決勝進出を決めた。また、準決勝もう一試合では、ふたば未来学園が3−0で倉敷中央に勝利。倉敷中央は過去最高成績である3位の壁を破ることはできなかったが、2年連続で春夏ともに3位に入るなど、しっかりと成長の跡は見せた。

全国大会で4大会連続となる柳井商工とふたば未来学園による決勝戦。3面展開のなか、先制したのはふたば未来だった。ダブルス2本が劣勢の展開を強いられていたふたば未来だが、第1シングルスの石岡空来は、相本珠杏に対して16本、7本と完勝した。しかし、直後には柳井商工の第2ダブルス・新見桃芭/日野石杏が須藤海妃/川田百華にストレート勝ちしてスコアをタイに戻すと、第1ダブルスの明地陽菜/田口真彩も続いて柳井商工が逆転。第2、3シングルスでは、金廣がふたば未来の山北奈緒に敗れて2−2となったが、その約2分後には、柳井商工のエース・明地が須藤に15本オールで決着。柳井商工が2年連続の春夏連覇を達成すると、スタンドから選手たちが駆け寄り歓喜に沸いた。

準々決勝から難敵相手が続いた明地陽菜(右)/田口真彩だが、すべてに競り勝って柳井商工を優勝へと導いた
ふたば未来学園は昨年の選抜から4大会連続の2位。単エースの石岡空来をはじめ2年生が中心のため、来季こそ優勝を勝ち取りたい

 

【優勝コメント】

竹光唯至 監督

「普段の練習からチャンピオンチームとしてという話はしてきました。大会に入ってからもチャレンジャーの気持ちでしっかり戦えたと思います。プレッシャーはすごくあったと思うんですけど、一人ひとりがしっかり責任を果たしてくれました」

田口真彩 主将

「すごくうれしいですし、連覇がかかっていたので優勝できて安心しました。自分たちが思っている以上にプレッシャーがかかって、青森山田戦では自分たちのプレーができなかったんですけど、そこを乗り越えて戦えたのでよかったです。今年は3年生が5人戦ってくれて、来年はすごく厳しくなると思うんですけど、練習すれば強くなれると思うので、来年も日本一を取れるように頑張ります」

 

優勝:柳井商工(山口)
準優勝:ふたば未来学園(福島)
3位:四天王寺(大阪)
3位:倉敷中央(岡山)

 

【結果】(25日)

■準々決勝

柳井商工(山口) 3−0 青森山田(青森)

四天王寺(大阪) 3−0 日章学園(宮崎)

倉敷中央(岡山) 3−0 西武台千葉(千葉)

ふたば未来学園(福島) 3−2 作新学院(栃木)

 

■準決勝

柳井商工 3−0 四天王寺

明地陽菜/田口真彩②〔18−21、21−16、21−18〕1●木山琉聖/古根川美桜

新見桃芭/日野石杏②〔21−12、17−21、21−14〕1●岩城杏奈/玉木亜弥

金廣真季②〔21−9、21−14〕0●原菜那子

 

ふたば未来学園 3−0 倉敷中央

堀小雪/山北奈緒②〔21−16、21−15〕0●尾﨑羽音/吉川天乃

須藤海妃/川田百華②〔21−13、21−11〕0●田中夢理/長谷川歩佳

石岡空来②〔21−15、21−7〕0●志知夕里菜

 

■決勝

柳井商工 3−2 ふたば未来学園

明地陽菜/田口真彩②〔21−17、21−13〕0堀小雪/山北奈緒

新見桃芭/日野石杏②〔21−13、21−10〕0●須藤海妃/川田百華

相本珠杏●0〔16−21、7−21〕②石岡空来

金廣真季●0〔16−21、18−21〕②山北奈緒

明地陽菜②〔21−15、21−15〕0●須藤海妃

 

★女子団体の最終結果(トーナメント表)はこちら

※徳島インターハイの熱戦の模様は、8月22日(月)発売の『バドミントン・マガジン』9月号でも紹介します!

 

取材・文/吉井信行

写真/黒崎雅久

投稿日:2022/07/26
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