7月17日(日)、東京都千代田区の3331 Arts Chiyoda内の体育館で、ヨネックスの新製品ラケットを体感するイベント「LOCK ON CHALLENGE TOKYO(ロックオン・チャレンジ・トーキョー)」が開催された。
このイベントは、アトラクションを楽しみながら3月に発売されたばかりの『ARCSABER 11 PRO(アークセイバー 11 プロ)』と8月に発売予定の『ARCSABER 7 PRO(アークセイバー 7 プロ)』を体感してもらう試打イベント。「LOCK ON CHALLENGE」は8月以降、全国そして世界で展開していく。
その先駆けとなる「LOCK ON CHALLENGE TOKYO」は、午前・午後の2回、各2時間のイベントとして実施。参加者は1人ずつコートに入り、ノッカーから出されたシャトル10本をクリアーやロブで返球し、コート奥に設定されたターゲットをねらう。ターゲットには外側から順に100点、80点、50点、20点のエリアが設定されており、シャトルの落下地点のポイントを合計して、200点以上となると景品をゲットできる。
この日は、6月の全日本実業団で優勝を果たしたヨネックスバドミントンチームのメンバーも来場。「LOCK ON CHALLENGE」の隣のコートでは、山田和司監督代行、嘉村健士コーチ、木村百伽、杉山明日香による練習会も行なわれ、参加者はトップ選手たちとシャトルを打ち合う貴重な機会を持った。
参加者はイベントを通じて、ARCSABERシリーズの特長でもある球持ちからのコントロール性能を体感。360点をマークした大坪寛之さんは「新製品に興味があり、使ってみたくて参加しました。普段はヘッドが重めで弾くような打感があるASTROX 100 ZZを使っているのですが、ARCSABERは球持ちがよくて、球を長く持っているような感覚がありました。よりコントロールができるイメージです」と試打した感触を語ってくれた。
また、バドミントン歴25年のキャリアを持つ猿舘直樹さんは「普段はASTROX 99 PROを使用していますが、今回はARCSABER 7 PROを試打。ストリング『EXBOLT 65』(8月下旬発売予定)の効果もあって、シャトルを咥えこむような球持ちがあり、シングルス向きだなと感じました」とコメント。コート奥をねらうのが難しいスマッシュも織り交ぜ、430点の高得点をたたき出した。
取材を行なった午後の部では、バドミントン歴半年の鈴木杏さん(9歳)が460点をマークして、1位に。鈴木さんには、賞品として桃田賢斗選手のサイン入りウェアがプレゼントされた。
「LOCK ON CHALLENGE」※午前・午後とも上位3名を表彰
■午後の部1位(460点/最高得点)
鈴木杏さん(9歳・埼玉県)
「まだバドミントンを始めて半年ですが、すごく楽しめました。得意なショットはクリアー。ラケットは使いやすくて、打ちやすかったので、いい点数が出せました。トップ選手たちとも打ち合えて、うれしかったです」
■午後の部3位(380点)
藤田浩輔さん(29歳・埼玉県)
「これまで7~8年間、ARCSABER 7を使っていたので、シリーズの新しいラケットが発売されるということで打ってみたいと思って参加しました。ARCSABER 7 PROは、レシーブをはじめ後ろからのショットでもコースをねらうことができる印象。山田監督代行から後ろからのスマッシュが打ちやすいからARCSABER 11 PROを使ってみたらとアドバイスをもらって、使ってみたら、振り抜きのよさがあり、ショットが力強く伸びる感覚がありました。今後は自分自身のプレーのレベルアップもめざして、ARCSABER 11 PROを使いたいですね」
山田和司監督代行
「ARCSABER 11 PROを使いましたが、上からのショットで自分の思ったところにコントロールできて、すごく気持ちいいですね」
嘉村健士コーチ
「自分は後衛よりも前衛でのプレーが多いので、少しヘッドが重いARCSABER 11 PROではなく、ARCSABER 7 PROを使いました。軽くて、どんなプレーでも振りやすさを感じました。球持ちもよく、打ちたいコースにコントロールできる。半年前でしたら、もう少しいいプレーができたかなと思いますが(笑)、それでもラケットのおかげでいいプレーができました」
木村百伽
「今回、ARCSABER 7 PROを使ってプレーしました。振り抜きと球持ちがすごくいいラケットで、私は上からのショットが武器なのですが、すごく打ちやすさを感じました」
杉山明日香
「ARCSABER 11 PROを使いました。今日は後ろから打ち続ける場面が多かったのですが、振り抜きがいいので、すぐに次の返球に備えて構えられる。なおかつ、自分が打ちたい場所にコントロールできるので、ピンポイントでねらって攻めきれるなと感じました」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部