6月19日に開催されたBWFワールドツアー・インドネシアOP(ジャカルタ/Super1000)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
決勝戦が行なわれる最終日の第1試合に組まれた混合ダブルス。日本は渡辺勇大(上写真・奥)/東野有紗が登場し、中国の鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)と激突した。第1ゲーム、先制したのは中国ペア。鄭思維の鋭い攻撃が冴え渡り、21-14で渡辺/東野を抑える。第2ゲームは逆転をねらう渡辺/東野が積極的に攻撃を仕掛けていったが、中国ペアも負けじと押し返す。最後は16オールから5連続得点をつかんだ鄭思維/黄雅瓊が21-16で勝利。アジア選手権、タイOP(S500)、インドネシアマスターズ(S500)から4大会連続優勝を遂げた。一方、惜しくも準優勝に終わった渡辺/東野は「疲れもあったけど、決勝まできて自分たちのプレーができなかったのが悔しい」(東野)と振り返った。
志田千陽/松山奈未(上写真・右)と福島由紀/廣田彩花による日本ペア決勝となった女子ダブルス。昨年は、廣田のヒザのケガで戦線離脱となった福島/廣田に代わり、日本の女子ダブルスを支え、急成長を遂げた志田/松山。国際大会では2回目の対決は、福島/廣田が先制する。メリハリの効いた攻撃で15-9と先行すると、後半に追い上げる志田/松山を振り切って21-18。久々の優勝に王手をかける。
しかし、着実に経験を積んできた志田/松山も、負けじと第2ゲームでペースアップ。志田の力強いアタックと、松山の鋭い飛び出しが当たりだし21-14で奪い返す。すると、最終ゲームも勢いに乗る志田/松山が7-2とリードをつかんだ。
一方、復活の優勝を手にしたい福島/廣田も、中盤はリズムを取り戻して9オールに持ち込むと、ここから互いに主導権を譲らぬ展開に。拮抗する戦いは終盤まで続き17オールとなったが、最後は4連続ポイントをつかんだ志田/松山が抜け出し勝利。5月のタイOPに続き、今回も決勝で日本ペアを退けて頂点に立った。
その他の種目では、男子シングルスのビクター・アクセルセン(デンマーク)が、中国の若手・趙俊鵬(ツァオ・ジュンペン)を2-0のストレートで退けて優勝。女子シングルスは、台湾の戴資穎(タイ・ツーイン/上写真)が中国の王祉怡(ワン・ジーイ)を1時間の激闘の末に下して頂点に立った。男子ダブルスは、中国の劉雨辰(リュウ・ユチェン)/欧烜屹(オウ・シュァンイ)が、韓国ペアを2-0で制して、ペアとしては上位大会初優勝を飾った。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−9、21−10〕0●趙俊鵬(中国)38分
【女子シングルス】
戴資穎(台湾)②〔21−23、21−6、21−15〕1●王祉怡(中国)60分
【男子ダブルス】
劉雨辰/欧烜屹(中国)②〔21−17、23−21〕0●催率圭/金ワンホ(韓国)49分
【女子ダブルス】
志田千陽/松山奈未②〔18−21、21−14、21−17〕1●福島由紀/廣田彩花75分
【混合ダブルス】
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−14、21−16〕0●渡辺勇大/東野有紗41分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO