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【全日本実業団2022】BIPROGYとNTT東日本が決勝に進出!<男子団体>

第72回全日本実業団選手権(大阪府・丸善インテックアリーナ大阪ほか)が、6月15日に開幕。大会4日目となった18日は、男女ともに決勝トーナメントの準々決勝と準決勝が行なわれ、決勝進出チームが決まった。ここでは男子のダイジェストをお伝えする。

【男子団体】

3年ぶりの開催となった今大会。ワールドツアー上位大会と開催日程が重なったため、残念ながら日本A代表のほとんどが不参加となったが、日本B代表や若手が躍動し、熱戦を繰り広げた。

男子の準々決勝は、日本ユニシスから社名変更し、新チーム名での初優勝をめざすBIPROGY(ビプロジー)がJR北海道を相手に3-0と快勝したほか、優勝候補の一角であるトナミ運輸もコンサドーレを相手に3−0と盤石の戦いぶりを披露した。また、その他の2試合では、日立情報通信エンジニアリングが三菱自動車京都を3-0のストレートで撃破。NTT東日本はジェイテクトに第3シングルスまで持ち込まれたが、最後は高校卒ルーキーの武井凜生がストレート勝ちして3-2で準決勝進出を決めた。

日立情報通信エンジニアリングはA代表の竹内義憲/松居圭一郎が不在の中、霜上雄一/野村拓海(右)がその穴を埋める活躍を見せて準決勝に進出

準決勝では、まずBIPROGYと日立情報通信エンジニアリングが対戦。ダブルス1本ずつを分け合いシングルス勝負となったこの試合。地力に勝るBIPROGYは、第1シングルスに出場した日本A代表の渡邉航貴が、日本ランキングサーキット準優勝の小本翔太に苦しみながらもファイナルゲーム14本で勝利。すると、第2シングルスでも日本代表経験のある五十嵐優が牧野桂大にストレート勝ちして、BIPROGYが決勝進出を決めた。「自分たちの100%を出せれば結果はついてくると思う。BIPROGYとしての最初の団体戦を優勝で飾れるように頑張ります」(坂本修一監督)

BIPROGYは準決勝で日本A代表の渡邉航貴が流れを引き寄せ、チームの決勝進出に大きく貢献

準決勝もう一試合、トナミ運輸対NTT東日本の試合は第3シングルスまでもつれる接戦に。この試合を決着させたのは、準々決勝に続き緊迫した場面を乗り越えたルーキーの武井だった。武井は昨年までシングルスの日本B代表だった下農走を相手に第1ゲームを奪うと、第2ゲームこそ失ったものの、ファイナルゲームでは中盤から抜け出して21−10と圧倒。若手の活躍でNTT東日本が決勝の切符をつかみ取った。

NTT東日本のルーキー武井凜生は準々決勝、準決勝ともに第3シングルスでチームのウイニングポイントを掴んだ
トナミ運輸は準決勝で敗れたが、今年からペアを組み始めた下農走(右)/金子真大がダブルスの軸として活躍した

最終日となる19日は、BIPROGY対NTT東日本の決勝戦が行なわれる。

▼準々決勝

BIPROGY(東京)3-0 JR北海道(北海道)

日立情報通信エンジニアリング(神奈川)3-0 三菱自動車京都(京都)

トナミ運輸(富山)3-0 コンサドーレ(北海道)

NTT東日本(東京)3-2 ジェイテクト(愛知)

▼準決勝

BIPROGY 3-1 日立情報通信エンジニアリング

岡村洋輝/小野寺雅之②〔21−18、24−22〕0●高野将斗/玉手勝輝

井上拓斗/三橋健也●0〔16−21、19−21〕②霜上雄一/野村拓海

渡邉航貴②〔21−14、12−21、21−14〕1●小本翔太

五十嵐優②〔22−20、21−12〕0●牧野桂大

NTT東日本 3-2 トナミ運輸

西川裕次郎/山田尚輝●0〔14−21、14−21〕②下農走/金子真大

緒方友哉/柴田一樹②〔21−17、21−19〕0●西田陽那/目崎駿太郎

古賀穂②〔21−14、21−13〕0●秦野陸

田中湧士●0〔13−21、10−21〕②大林拓真

武井凜生②〔21−16、15−21、21−10〕1●下農走

▼決勝(6月19日)

BIPROGY − NTT東日本

取材・文/吉井信行

写真/松村真行

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