国内のトップ選手が集う2022日本ランキングサーキット(埼玉・サイデン化学アリーナ)が、5月28日に開幕。トマス杯&ユーバー杯に参戦したメンバーも出場するなど、ハイレベルな戦いがくり広げられた。大会最終日の6月1日は各種目の決勝が行なわれ、優勝者およびペアが決まった。
【女子ダブルス】
日本B代表の櫻本絢子/鈴木陽向(ヨネックス/NTT東日本)と、大竹望月(上写真・右)/髙橋美優(BIPROGY)の対決となった決勝は、2-1で大竹/髙橋が勝利。2019年のインターハイ優勝ペアが、久々に二人での全国タイトルをつかんだ。
櫻本と髙橋がサウスポーという、左右ペア同士の対決。青森山田高時代からペアを組む大竹/髙橋は、大竹のパワーみなぎるスマッシュから、長身サウスポーの髙橋がネット前で次々とつかまえる得意の形で点を奪う。所属チームが違う櫻本/鈴木はローテーションが乱れる場面もあったが、世界ランカーの櫻本が若い鈴木に声をかけながらラリーを展開。長いラリーをきっちり取った大竹/髙橋が、21-15で第1ゲームを先取した。
第2ゲームは、互いにしっかり動いて強いショットを打ち込む互角の戦い。苦しい場面では櫻本(上写真・左)が決めきって、21-19で櫻本/鈴木が奪い返した。ファイナルゲームは序盤から、大竹/髙橋が強打で押せ押せの展開となり、折り返しは11-4と大量リード。櫻本/鈴木はぶつかる場面はなくなっていたが、なかなか攻撃の形をつくれない。櫻本がラリー中に転倒するアクシデントもあり、20-15で大竹/髙橋がマッチポイント。ここからサービスプッシュとドライブ戦で3本返した櫻本/鈴木だったが、最後は髙橋がスマッシュを打ち込み21-18。勝ちきった大竹/髙橋は絶叫し、手を取り合って優勝を喜んだ。
▼決勝(6月1日)
大竹望月/髙橋美優(BIPROGY)②〔21-15、19-21、21-18〕1●櫻本絢子/鈴木陽向(ヨネックス/NTT東日本)
取材・文/平田美穂
写真/黒崎雅久