国内のトップ選手が集う2022日本ランキングサーキット(埼玉・サイデン化学アリーナ)が、5月28日に開幕。トマス杯&ユーバー杯に参戦したメンバーも出場するなど、ハイレベルな戦いがくり広げられた。大会最終日の6月1日は各種目の決勝が行なわれ、優勝者およびペアが決まった。
【女子シングルス】
日本B代表対決であり、富岡高の先輩後輩対決となった女子シングルス決勝。1学年先輩の大堀彩(トナミ運輸/上写真)が、2-1で川上紗恵奈(北都銀行)に勝ち、2014年以来の優勝を果たした。
なめらかなフットワークから確実にショットを沈めていく長身サウスポーの大堀に、弾むような動きからスマッシュを打ち込んでいく川上。互いのよさを出しながら接戦を展開し、第1ゲームは大堀が21-18で先取。今大会絶好調の二人だが、ライン際へのショットの正確性で、大堀がやや上回った。
第2ゲームは、序盤からスピード全開の川上が一気にリード。得意のスマッシュが次々とライン際に決まり、21-15で奪い返す。しかし、ファイナルゲームに入ると流れが一変、川上がミスを重ねて0-4とリードを許す。勢いを取り戻した大堀はスマッシュを次々と決めて、折り返しは11-4で大堀リード。その後も川上のミスが止まらず、短いラリーで点差が開いていく。対して落ち着いてシャトルをさばいた大堀は、得点する度に声を上げて集中を切らさなかった。最後はネット前に上がったシャトルをプッシュで押し込み、21-9でゲームオーバー。コーチ席で見守っていた父・均コーチに駆け寄り、優勝の喜びを分かち合った。
▼決勝(6月1日)
大堀彩(トナミ運輸)②〔21-18、15-21、21-9〕1●川上紗恵奈(北都銀行)
取材・文/平田美穂
写真/黒崎雅久