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【トマス杯&ユーバー杯2022】韓国が中国との死闘を制して6大会ぶりのユーバー杯制覇!<決勝戦/ユ杯>

514日に開催されたバドミントンの世界一を決める国・地域別対抗戦トマス杯&ユーバー杯2022(タイ・バンコク)7日目は、女子のユーバー杯決勝が行なわれた。

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女子の頂点が決まるユーバー杯決勝。その舞台に立ったのは、2大会連続16 回目の優勝をねらう中国と、2010年以来2回目のタイトル獲得に挑む韓国。勝負は第3シングルスにもつれる大接戦となった。

第1シングルスは、東京オリンピック金メダルの陳雨菲(チェン・ユーフェイ/上写真)と、韓国の若きエース・アン・セヨンが激突。第1ゲームから白熱した戦いは、第1ゲームをアン・セヨンが17本で奪い、第2ゲームは陳雨菲が21-15で制した。接戦のまま迎えた最終ゲームは、両者ともに体力の消耗が激しい中でのストローク戦に。ねばり強くラリーを展開する中で、先に20点を奪ったのはアン・セヨン。しかし、中国のエースとして負けられない陳雨菲も、ここから怒涛の追い上げ。17-20から3連続得点で20オールにすると、最後の力を振り絞ってさらに2連続ポイントを奪取! 22-20で逆転した陳雨菲が91分の死闘に終止符を打ち、中国が先勝した。

エースが渾身の勝利を飾った中国は、第1ダブルスに陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)が登場。韓国はベテランの李紹希(イ・ソヒ/上写真・右)/申昇瓚(シン・ソンチャン)で逆転のポイントをねらうと、ここでも互いに主導権を譲らず、長時間の激闘を展開。試合はファイナルゲームに突入すると、李紹希/申昇瓚がこれまで一度も勝ったことがない陳清晨/賈一凡を21-18で制し、1-1のイーブンに戻した。

ベテランの執念が白星につながった韓国だったが、第2シングルスは中国・何冰嬌(へ・ビンジャオ/上写真)が立ちはだかる。前日の準決勝で日本の奥原希望から白星を奪ったキム・ガユンに対し、冷静に試合を運んで2-0で勝利。2勝目を手にした中国が、先に優勝へ王手をかける。

しかし、試合はまだまだ終わらない。第2ダブルスに登場した韓国の孔熙容(コン・ヒヨン/上写真・右)/キム・ヘジョンが、中国の黄東萍(ファン・ドンピン)/李汶妹(リー・ウェンメイ)と熱戦を繰り広げる。第1ゲームは互いに気迫のラリーでポイントを奪い合い、20-20でデュースに。すると、追い上げられていた韓国ペアが、意地の2連続得点で第1ゲームを制すと、勢いをそのまま第2ゲームにつなげて21-17で勝利。韓国がねばり強さを発揮して、最後の第3シングルスにつなげた。

どちらが勝ってもおかしくない状況となったユーバー杯の決勝。中国は4月末のアジア選手権で優勝を果たし勢いのある王祉怡(ワン・ジーイ/上写真)が登場。対する韓国は、世界ランク46位のシム・ユジン。実績的には王祉怡が有利に思われたが、何が起こるかわからないのが世界一を決める戦いだ。

第1ゲームは、20オールになってもなかなか決着がつかず、26オールまでもつれる。すると、ここで気迫をみせた韓国のシム・ユジンが、28-26で先制ポイントを奪取。優勝まであと1ゲームに迫った。だが、中国の王祉怡もスピードを上げて第2ゲーム21-18で取り切ると、この日3試合目となるファイナルゲームへ突入した。

いよいよ世界一が決まる最終ゲーム。序盤の主導権争いに注目が集まったが、ここで強気に攻めたのは韓国のシム・ユジン(上写真)だった。疲れが見える王祉怡に対して、攻勢を仕掛けて12連続得点。一気に大量リードを奪うと、後半は王祉怡の追い上げをしっかり振り切って21-8で勝利。韓国が約7時間に及ぶ激闘を3-2で制し、6大会ぶりとなるユ杯制覇を成し遂げた。

世界一を決めて歓喜の輪をつくる韓国チーム

14日に行なわれたユーバー杯決勝の結果は以下の通り。

ユーバー杯・決勝トーナメント

▼決勝戦(5月14日)

WS1●アン・セヨン●1〔21−17、15−21、20−22〕②陳雨菲91分

WD1○李紹希/申昇瓚②〔12−21、21−18、21−18〕1●陳清晨/賈一凡78分

WS2●キム・ガユン●0〔12−21、13−21〕②何冰嬌43分

WD2○孔熙容/金ヘジョン②〔22−20、21−17〕0●黄東萍/李汶妹59分

WS3○シム・ユジン②〔28−26、18−21、21−8〕1●王祉怡88分

敗れはしたものの、気迫のプレーを見せてチームを鼓舞した韓国のアン・セヨン
第2ダブルスに起用された孔熙容(左)/キム・ヘジョンは、負ければ終わりの状況で意地を見せて勝利をつかんだ

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

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