5月12日に開催されたバドミントンの世界一を決める国・地域別対抗戦トマス杯&ユーバー杯2022(タイ・バンコク)5日目は、男子ト杯、女子ユ杯ともに決勝トーナメントを実施。日本男子は台湾と準々決勝を争い、逆転勝利でベスト4進出を決めた。
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前日のマレーシア戦では悔しい黒星を喫した日本男子。8年ぶりの優勝に向けて負けられない決勝トーナメント・準々決勝は、台湾との勝負。第1シングルスに登場したのは、マレーシア戦でリー・ジジャに完敗した桃田賢斗だったが、この日は集中力を切らさず戦い抜く。第1ゲームは「しっかりスピードを上げて攻めていこうと思っていた」という桃田が、12-13から4連続ポイントで先行。その後も周天成の追い上げを抑え21-18で先制した。第2ゲームは、序盤からペースをつかんだ桃田が点差を広げながら試合を進め、強敵を21-13で完封。エース対決を桃田が制し、日本が先勝する。
続く第1ダブルスの保木卓朗/小林優吾は、東京オリンピック・金メダルペアの王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リーヤン)に0-2で敗戦。さらに第2シングルスの常山幹太も、上位ランカー・王子維(ワン・ツーウェイ)との第1ゲームを20-22で落とし、第2ゲームも17本で失って日本が2連敗。台湾に王手をかけられる。
後がない日本だったが、ここから後続が奮闘。第2ダブルスの古賀輝/渡辺勇大(上写真・左)は、第1ゲーム20オールの接戦を気迫で取りきり24-22で先制。流れをつかんだ第2ゲームは、21-14で抑え込んだ。「絶対勝つぞという気持ちで戦いました。後ろに回せば、第3シングルスの西本拳太がやってくれると信じていたので」(古賀)。
すると、2-2で登場した第3シングルスの西本拳太が、その期待にしっかり応えてみせる。台湾の若手選手から第1ゲームを奪うと、「勝つことだけしか考えていなかった」という西本は、第2ゲームも主導権を渡さずに圧倒。2-0のストレートで退け、日本は1-2の状況から2連勝で逆転勝利を飾り、ベスト4進出を決めた。
12日の日本の結果は以下の通り。
トマス杯・決勝トーナメント
▼準々決勝(5月12日)
日本(D組2位)3-2 台湾(C組1位)
MS1○桃田賢斗②〔21−18、21−13〕0●周天成51分
MD1●保木卓朗/小林優吾●0〔14−21、15−21〕②王齊麟/李洋41分
MS2●常山幹太●0〔20−22、17−21〕②王子維51分
MD2○古賀輝/渡辺勇大②〔24−22、21−14〕0●盧敬堯/楊博涵53分
MS3○西本拳太②〔21−13、21−11〕0●廖倬甫49分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO