5月11日に開催されたバドミントンの世界一を決める国・地域別対抗戦トマス杯&ユーバー杯2022(タイ・バンコク)4日目は、男子ト杯、女子ユ杯ともに予選リーグが行なわれた。日本男子は第3戦のマレーシアに挑んだが、2-3で敗れ予選リーグ2位で決勝トーナメント進出となった。
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日本は第1シングルスで登場した桃田賢斗(上写真)が、アジア選手権優勝で勢いに乗るリー・ジジャと対戦。第1ゲーム、攻撃を仕掛けてくる相手に対して桃田はリズムをつかめず、自身のミスなどから失点を重ねる展開に。8-16から点差を詰めた桃田だったが、そのままリー・ジジャに振り切られ17-21で落とした。
続く第2ゲームも、流れはリー・ジジャに。前半から強力なスマッシュなどで押された桃田は、0-10と大きく引き離される。その後は単発のポイントを奪ったが、最後は8-21で完敗。マレーシアに先制を許した。
なんとかイーブンに戻したい日本だが、第1ダブルスの保木卓朗/小林優吾もマレーシアの若手ペアに苦戦。第1ゲームを接戦の末に19本で失うと、第2ゲームも16-21で敗戦。日本が2つ目の黒星となり、追い込まれた。
後がない状況で登場したのは、団体戦で強さを発揮する第2シングルスの常山幹太(上写真)。すると、経験豊富なベテランのリュウ・ダレンを、2-0で撃破。駆け引きをうまく使う相手に対して、第2ゲーム20オールまで持ち込まれた常山だったが、最後はしっかり振り切って逆転につなぐ1ポイントを獲得する。
なんとか逆転の望みをつないだ日本。しかし、第2ダブルスの古賀輝/渡辺勇大が、ペアを組み替えてきたA・チア/テオEYに第1ゲームを奪われると、第2ゲームも17-21で敗戦。第3シングルスの西本拳太(上写真)がファイナル勝負となった試合を制したが、日本は2-3でマレーシアに惜敗。予選リーグ2位で決勝トーナメントに進出することが決まった。
なお、試合後に行なわれた決勝トーナメントの組み合わせ抽選会の結果、日本は台湾と準々決勝で激突。台湾に勝てば、インドネシアと中国の勝者と準決勝でぶつかることになった。
11日の日本の結果は以下の通り。
トマス杯・予選リーグ
▼グループD・第3戦
日本(2勝1敗)2-3 マレーシア(3勝)
MS1●桃田賢斗●0〔17−21、8−21〕②リー・ジジャ46分
MD1●保木卓朗/小林優吾●0〔19−21、16−21〕②ゴーSF/N・イズッディン46分
MS2○常山幹太②〔21−16、22−20〕0●リュウ・ダレン60分
MD2●古賀輝/渡辺勇大●0〔20−22、17−21〕②A・チア/テオEY50分
MS3○西本拳太②〔21−6、19−21、21−15〕1●レオン・ジュンハオ65分
トマス杯・決勝トーナメント
▼準々決勝
インドネシア(A組1位)− 中国(B組2位)
台湾(C組1位) − 日本(D組2位)
マレーシア(D組1位)− インド(C組2位)
デンマーク(B組1位)− 韓国(A組2位)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO