3月27日、大会3日目を迎えた「第50回全国高校選抜大会」は、日環アリーナ栃木で個人戦がスタート。男女ともにダブルスが準々決勝まで、シングルスが2回戦まで行なわれ、ダブルスはベスト4、シングルスはベスト8が決定した。ここでは、女子のダイジェストをお伝えする。
【女子ダブルス】
先に行なわれたダブルスは序盤から波乱の展開となった。まず、昨年の個人ダブルスを制した石川心菜と同3位の小笠原未結(青森山田)のペアが1回戦敗退。また、昨年のインターハイチャンピオンである田口真彩/明地陽菜(柳井商工)も2回戦で姿を消した。
その田口/明地を破った1年生ペアの須藤海妃/山北奈緒(ふたば未来学園)は、準々決勝で古根川美桜/畑末真緒(四天王寺)を27−25、21−12で撃破しベスト4入り。「勝ちたいという気持ちは誰よりもあると思うので、指導者の方や保護者の方に恩返しができるように頑張りたい」(須藤)と、団体で果たせなかった優勝へ向けて意気込んでいた。
また、昨日の団体戦で連覇を達成した柳井商工からは、新見桃芭/日野石杏が準々決勝で岡本萌奈未/竹澤みなみ(西武台千葉)にストレート勝ちして最終日へ。「明日も難しい試合になると思うけど、それを乗り越えて日本一になれるように頑張っていきたい」(日野石)。その他では、九州国際大付の室屋奏乃/今村涼と、団体戦ベスト8の日章学園から山内のどか/牧野美涼が準決勝進出を果たしている。
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【女子シングルス】
シングルスでは、団体優勝に大きく貢献した柳井商工の明地が、第1シードから順当に準々決勝進出を果たしたほか、インターハイ8強の実績を持つ吉川天乃(倉敷中央)も、1、2回戦をストレート勝ちしてベスト8入に入った。一方で、第2シードの猿川優香(八代白百合学園)と前回大会ベスト8の岡本萌奈未(西武台千葉)が敗れる波乱も起きた。猿川を破った竹澤みなみ(西武台千葉)は、続く2回戦もストレート勝ちして準々決勝進出を果たしている。
そして、この日最後に準々決勝進出を決めたのは、青森山田のエース・石川心菜。団体戦と個人ダブルスで敗れている石川は、2回戦で苦手としている古根川(四天王寺)に18本、17本で会心の勝利。「お世話になった方たちに良い結果を報告できるように、優勝して終われるように頑張りたい」(石川)と明日に挑む。
残るベスト8の枠には、山口菜摘(聖ウルスラ学院英智)、室屋奏乃(九州国際大付)、土佐梨緒菜(旭川実)、遠藤美羽(作新学院)が入った。
大会最終日となる28日は、男女個人戦のダブルスとシングルスで決勝戦までが行なわれる。
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【28日の対戦カード】
女子ダブルス
▼準決勝
須藤海妃/山北奈緒(ふたば未来学園・福島) ― 室屋奏乃/今村涼(九州国際大付・福岡)
山内のどか/牧野美涼(日章学園・宮崎) ― 新見桃芭/日野石杏(柳井商工・山口)
女子シングルス
▼準々決勝
明地陽菜(柳井商工・山口) ― 山口菜摘(聖ウルスラ学院英智・宮城)
室屋奏乃(九州国際大付・福岡) ― 石川心菜(青森山田・青森)
吉川天乃(倉敷中央・岡山) ― 土佐梨緒菜(旭川実・北北海道)
遠藤美羽(作新学院・栃木) ― 竹澤みなみ(西武台千葉・千葉)
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取材・文/吉井信行
写真/井出秀人