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【高校選抜2022】柳井商工がふたば未来学園を破って春連覇!〈女子団体〉

第50回全国高校選抜大会」は3月26日に大会2日目を迎え、栃木県宇都宮市の日環アリーナ栃木にて、男女ともに団体戦の準々決勝から決勝戦までが行なわれた。ここでは、柳井商工が連覇を達成した女子団体のダイジェストをお伝えする。

優勝を決めた明地陽菜のもとに柳井商工のメンバーが駆け寄り、歓喜の輪が広がった

【女子団体ダイジェスト】

準々決勝では、まず左のヤマの第1シード、柳井商工(山口)が名経大市邨(愛知)に3−0と快勝。そして昨日の3回戦で激戦の末に青森山田(青森)を下して準々決勝進出を果たした四天王寺(大阪)も、西武台千葉(千葉)にストレート勝ちして準決勝進出を決めた。また反対のヤマからは、昨年3位の倉敷中央(岡山)と同準優勝のふたば未来学園(福島)が順当に勝ち上がる。

続く準決勝からは3面展開で試合がスタート。柳井商工と四天王寺の試合は、第1単を終えて四天王寺が2−1とリードを奪う。しかし、連覇をめざす柳井商工はここから強さを発揮。第2単の金廣真季、第3単の明地陽菜がいずれもストレート勝ちして決勝進出を決めた。

金廣真季(柳井商工)は、準決勝の第2単で四天王寺のエース・岩城杏奈を撃破するなど活躍

準決勝のもう一試合は、倉敷中央とふたば未来が対戦。ダブルス1本を落としたふたば未来だったが、3面展開のうち、第1単の石岡空来と第1複の渡邊愛夕/堀小雪が白星を挙げて2−1。勢いづいたふたば未来は、ダブルスで敗れていた須藤海妃が志知夕里菜に15本、16本で白星を奪って決着。ふたば未来が決勝進出を決めた。

連覇か、王座奪還か。柳井商工とふたば未来による実力者同士の対戦は、予想通りの接戦になる。先制したのは柳井商工だった。第1複に出場した新見桃芭/日野石杏は、ふたば未来の渡邊/堀に対して21−15、21−7の完勝。一方で、ふたば未来は直後に第1単の石岡が相本珠杏にストレート勝ちすると、第2複でも須藤/山北奈緒が第2ゲームを奪ってファイナル勝負に持ち込むなど、流れを引き寄せたかに思えた。しかし、ふたば未来の反撃はここまで。柳井商工のエース明地/田口真彩がねばる須藤/山北を16本で退けると、再び第2単で出場した明地が須藤にストレート勝ち。柳井商工がチーム史上初の連覇を達成して歓喜の瞬間を迎えた。

柳井商工の大黒柱・明地陽菜(右)/田口真彩は団体戦全勝で優勝へとけん引した
ふたば未来学園の石岡空来は、決勝戦でも白星を挙げて柳井商工に一矢報いた

【優勝コメント】

竹光唯至監督

「みんながカバーして勝ち取った優勝という感じです。今大会は去年のように確実なポイントを持っていなかったので、正直、かなり厳しいかなと思っていました。そのなかで一人ひとりが役割を果たしてくれました。一人ひとりがチームのために何をやらなければいけないのかを考えて、行動してくれた結果だと思います」

田口真彩キャプテン

「自分が1年生でキャプテンになって大変な部分もあったんですけど、2年生と一緒に優勝できてよかったなと思います。連覇自体はプレッシャーではありませんでしたが、自分たちがいくらチャレンジャーと思っても、相手は向かってくる。そこはすごくキツかったです。(優勝の瞬間は)すごくうれしかったですけど、安心した気持ちが一番強かったです」

【26日の試合結果】

▼準々決勝

柳井商工(山口) 3−0 名経大市邨(愛知)

四天王寺(大阪) 3−0 西武台千葉(千葉)

倉敷中央(岡山) 3―1 諫早商(長崎)

ふたば未来学園(福島) 3−0 日章学園(宮崎)

▼準決勝

柳井商工 3−2 四天王寺

ふたば未来学園 3−1 倉敷中央

▼決勝

柳井商工 3−1 ふたば未来学園

新見桃芭/日野石杏②(21−15、21−7)0●渡邊愛夕/堀小雪

明地陽菜/田口真彩②(21−16、17−21、21−16)1●須藤海妃/山北奈緒

相本珠杏●0(11−21、16−21)②石岡空来

明地陽菜②(21−18、21−12)0●須藤海妃

金廣真季(21−18、15−18打ち切り)山北奈緒

2連覇を果たした柳井商工のメンバーたち
ふたば未来学園は、1年生を中心としたチームで決勝まで勝ち進んだ

◆女子団体の結果(トーナメント表)はこちら

取材・文/吉井信行

写真/井出秀人

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