3月20日に開催されたBWFワールドツアー・全英選手権(バーミンガム/Super1000)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
女子シングルスは山口茜(上写真)と韓国のアン・セヨンが激突。2018年以来の決勝の舞台に立った山口は、第1ゲームから先行。12-7とリードを広げると、点差を詰めるアンを抑えて21-15で制し、第2ゲームへ。逆転をねらってスピードをあげるアンに対して山口は、「速くて低い展開に付き合わないように」と冷静に対応。鋭いショットもねばり強く返して相手のミスを誘い15-8。中盤は16-14と2点差まで詰められたが、最後まで崩れなかった山口が振り切って21-15で勝利! 自身初となる全英制覇を遂げた。
女子ダブルス決勝には志田千陽/松山奈未(上写真・左)が登場。相手は中国の若手ペア、鄭雨(ツェン・ユ)/張殊賢(ツァン・シューシュァン中国)だったが、勢いは日本ペアにあった。第1ゲーム、先制したのは志田/松山。6連続得点などで21-13とすると、第2ゲームも持ち味のアタックからポイントを重ねて21-9で快勝。前回ベスト4から一気に頂点まで駆け上がり、初の全英タイトルをつかみとった。
大会2連覇をねらう混合ダブルスの渡辺勇大(上写真・左)/東野有紗は、東京オリンピック金メダリストの王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン)との勝負に挑んだ。
第1ゲームから接戦の展開となった2ペアの争いは、渡辺/東野が先に抜け出し21-19で先制。第2ゲームは中国ペアが8-4、14-10とリードを奪いながら試合を進めたが、渡辺/東野も食らいついて8オール、16オールと何度も追いつき中国ペアにプレッシャーをかける。すると、終盤は底力を発揮した渡辺/東野が19-18と逆転に成功。さらにここから連取し、最後は21-19で日本ペアが優勝。最強のライバルを2-0のストレートで下し、2年連続3回目の全英制覇を成し遂げた。
男子シングルスは、ビクター・アクセルセン(デンマーク/上写真)がインド期待のホープ、ラクシャ・セン(インド)を2-0のストレートで退けて優勝。インドネシア対決となった男子ダブルスは、ベテランのセティアワン/アッサンを21−19、21−13で破ったフィクリ/マウラナが頂点に立っている。
決勝の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−10、21−15〕0●ラクシャ・セン(インド)53分
【女子シングルス】
山口茜②〔21−15、21−15〕0●アン・セヨン(韓国)44分
【男子ダブルス】
フィクリ/マウラナ(インドネシア)②〔21−19、21−13〕0●セティアワン/アッサン(インドネシア)37分
【女子ダブルス】
志田千陽/松山奈未②〔21−13、21−19〕0●鄭雨/張殊賢(中国)41分
【混合ダブルス】
渡辺勇大/東野有紗②〔21−19、21−19〕0●王懿律/黄東萍(中国)58分
【結果】
最終日/3月20日
試合結果
4日目/3月19日
3日目/3月18日
2日目/3月17日
初日/3月16日
選手コメント-1
福島由紀&廣田彩花
選手コメント-2
桃田賢斗、保木&小林
構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO