3月18日に開催されたBWFワールドツアー・全英選手権(バーミンガム/Super1000)3日目は、各種目準々決勝が行なわれた。
日本の3選手が準々決勝に進出した女子シングルス。2連覇をねらう奥原希望は、世界ランク1位の戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)と対戦。第1ゲームを10-21で失った奥原は、続く第2ゲームも11本に抑え込まれ0-2で敗戦。上位進出はならなかった。山口茜(上写真)と髙橋沙也加の日本人対決は、山口に軍配があがった。第1ゲームこそ21-18の接戦となったが、第2ゲームは山口が7本に抑えて2-0のストレート勝ち。昨年の世界女王が、しっかりベスト4進出を決めた。
男子シングルスは、桃田賢斗(上写真)が前回全英王者のリー・ジジャ(マレーシア)と対戦。第1ゲームを7本で奪われた桃田は、第2ゲームを21-13で取り返し、勝負の行方はファイナルゲームへ。逆転勝利をめざした桃田だったが、11オール場面から10連続失点を喫して敗戦。3年ぶりの優勝はならず、ベスト8に終わった。
ダブルスは、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗がベスト4に進出した。金子祐樹/松友美佐紀との日本ペア対決となった勝負は、第1ゲームを21-13、第2ゲームを7本に封じた渡辺/東野が勝利。連覇に向けて、快勝で準決勝進出を決めている。また、女子ダブルスの志田千陽(上写真・左)/松山奈未は、東京オリンピック銅メダルの金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)に2-0のストレート勝利を飾り、ベスト4入り。男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾は、インドネシアの若手ペアにファイナル勝負の末に、20-22で敗れて準決勝進出はならなかった。
準々決勝の結果、準決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準々決勝(3月18日)
リー・ジジャ(マレーシア)②〔21−7、13−21、21−11〕1●桃田賢斗64分
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−4、21−9〕0●アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)34分
ラクシャ・セン(インド)キケン 陸光祖(中国)
周天成(台湾)②〔21−10、21−15〕0●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)36分
▼準決勝(3月19日)
ラクシャ・セン – リー・ジジャ
ビクター・アクセルセン – 周天成
【女子シングルス】
▼準々決勝(3月18日)
戴資穎(台湾)②〔21−10、21−11〕0●奥原希望35分
アン・セヨン(韓国)②〔21−12、21−9〕0●アイリス・ワン(アメリカ)35分
陳雨菲(中国)キケン何冰嬌(中国)
山口茜②〔21−18、21−7〕0●髙橋沙也加34分
▼準決勝(3月19日)
戴資穎 − アン・セヨン
山口茜 – 陳雨菲
【男子ダブルス】
▼準々決勝(3月18日)
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)②〔24−22、21−17〕0●シェティ/ランキレッディ(インド)47分
セティアワン/アッサン(インドネシア)②〔21−15、22−20〕0●アストルップ/ラスムセン(デンマーク)39分
フィクリ/マウラナ(インドネシア)②〔16−21、21−16、22−20〕1●保木卓朗/小林優吾60分
譚強/何濟庭(中国)②〔15−21、21−16、21−14〕1●カルナンド/マーティン(インドネシア)51分
▼準決勝(3月19日)
ギデオン/スカムルヨ − フィクリ/マウラナ
セティアワン/アッサン – 譚強/何濟庭
【女子ダブルス】
▼準々決勝(3月18日)
志田千陽/松山奈未②〔21−10、21−18〕0●金昭英/孔熙容(韓国)40分
鄭雨/張殊賢(中国)②〔19−21、21−18、21−16〕1●ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)72分
金ヘヨン/チョン・ナユン(韓国)②〔15−21、21−17、21−9〕1●タン/ティナー(マレーシア)79分
ジョリー/プレーラ(インド)②〔14−21、22−20、21−15〕1●李紹希/申昇瓚(韓国)67分
▼準決勝(3月19日)
鄭雨/張殊賢 − ジョリー/プレーラ
志田千陽/松山奈未 − 金ヘヨン/チョン・ナユン
【混合ダブルス】
▼準々決勝(3月18日)
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔21−18、21−11〕0●ジケル/デリュー(フランス)37分
渡辺勇大/東野有紗②〔21−12、21−7〕0●金子祐樹/松友美佐紀32分
王懿律/黄東萍(中国)②〔25−23、21−19〕0●ジョルダン/オクタビアンティ(インドネシア)47分
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−12、21−15〕0●タンKM/ライPJ(マレーシア)37分
▼準決勝(3月19日)
渡辺勇大/東野有紗 − デチャポル/サプシリー
王懿律/黄東萍 – 鄭思維/黄雅瓊
結果
2日目/3月17日
初日/3月16日
選手コメント-1
福島由紀&廣田彩花
選手コメント-2
桃田賢斗、保木&小林
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO