2月18日、アジア団体選手権2022(マレーシア・シャーアラム)4日目は、男女の予選リーグが行なわれた。前半のセッションでは日本女子が勝利を飾り、決勝トーナメント・準決勝の切符を獲得。日本男子も続きたいところだったが、マレーシアとのリーグ最終戦は2-3で敗戦。世界上位ランカーを擁するマレーシアと激戦を演じるも、最後は惜しくも黒星となり準決勝進出はならなかった。
4日目/予選リーグ前半
日本女子
3日目/予選リーグ
日本男子
2日目/予選リーグ
日本男子
初日/予選リーグ
日本女子
予選リーグの組み合わせは
こちら
予選リーグの最終試合となるマレーシアとの勝負に勝てば、準決勝進出の可能性があった日本男子。第1シングルスに登場した秦野陸(上写真)は、マレーシアのエースで、2021年の全英OP覇者でもあるリー・ジジャと対戦した。
第1ゲームを先制したのは日本の秦野。16-15から5連続得点を奪って21-15とし、先にプレッシャーをかける。しかし、第2ゲームはリーが6本に抑えて取り返すと、最終ゲームも中盤からリズムをつかんだリーが連続得点。最後は21-15でリーが勝利し、マレーシアが先制ポイントをつかんだ。
第2試合に組まれた第1ダブルスは、武井優太/遠藤彩斗(上写真・左)と東京オリンピックの銅メダリスト、アーロン・チア/ソー・ウィーイクが激突。経験値の高い相手に対し、武井/遠藤が第1ゲームを23-21で奪取すると、第2ゲームも5連続得点などでリードを奪い、21-16。大学生ペアの武井/遠藤が五輪メダリストから金星をつかみ、日本が1-1のイーブンに戻した。
第2シングルス、日本は全日本総合でベスト4の実績を持つ高橋洸士がコートに立つ。勝てば優位に立てる展開で、高橋は第1ゲームを落としたものの、第2ゲームを奪い返し、最終ゲームも21-15で勝利。日本が連勝を飾り、チームも2-1でリードをつかんだ。
この勢いを勝ち星につなげたい日本だったが、第2ダブルスは、マレーシアペアがファイナルゲーム17本で勝利。日本の西田陽耶/目崎駿太郎も第1ゲームを制してみせたが、後半は相手に逆転を許してしまい、2-2で最終試合の第3シングルスへ。
日本は高校生王者の森口航士朗で勝利をねらったが、第1ゲームは18-21でマレーシアのレオン・ジュンハオが先制。続く第2ゲームもレオンが21-16で勝ち取り、大接戦となった勝負をマレーシアが3-2で勝利。日本は激しい競り合いを演じたものの、最後は地元マレーシアに屈して白星はつかめず。リーグ戦を1勝2敗とした日本は3位となり、準決勝の切符は惜しくも逃している。
18日は男女の予選リーグすべての試合を消化。準決勝進出チームが決定した。男子はグループA1位のインドネシアと2位の韓国、グループBは1位のマレーシアと2位のシンガポールがベスト4入りを果たした。女子はグループY1位のマレーシアと同2位の日本、グループZ1位のインドネシアと2位の韓国が準決勝に進出。日本は決勝の切符をかけてインドネシアと準決勝を争う。
18日の男子結果は以下の通り。
■男子・予選リーグ
▼グループB
日本(1勝2敗)2-3 マレーシア(3勝)
MS1●秦野陸●1〔21−15、6−21、15−21〕②リー・ジジャ56分
MD1○武井優太/遠藤彩斗②〔23−21、21−16〕0●A・チア/ソーWY30分
MS2○高橋洸士②〔19−21、21−16、21−15〕1●アイディル・ショレフ76分
MD2●西田陽耶/目崎駿太郎●1〔21−17、17−21、17−21〕②ゴーSF/N・イズッディン47分
MS3●森口航士朗●0〔18−21、16−21〕②レオン・ジュンハオ44分
シンガポール(2勝1敗)5-0 カザフスタン(3敗)
順位/①マレーシア(3勝)②シンガポール(2勝1敗)③日本(1勝2敗)④カザフスタン(3敗)
▼グループA
インドネシア(3勝)3-2 インド(1勝2敗)
韓国(2勝1敗)4-1 香港(3敗)
順位/①インドネシア(3勝)②韓国(2勝1敗)③インド(1勝2敗)④香港(3敗)
▼準決勝(2月19日)
インドネシア − シンガポール
マレーシア − 韓国
■女子
▼準決勝(2月19日)
インドネシア − 日本
マレーシア − 韓国
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/アジアバドミントン連盟