【S/Jリーグ2021女子】日本ユニシスが3-0で快勝!!準決勝に進出!!＜八代大会結果＞

バドマガ編集部

3年 ago

2月6日に開催されたJTB S/Jリーグ2021の大会2日目は、熊本会場と八代会場に分かれて男女2回戦が行なわれた。この日、八代会場で行なわれた女子の試合は、S/J連覇をめざす日本ユニシスが3-0で七十七銀行を破り、11日に東京大会で行なわれる準決勝に駒を進めた。

女子ダイジェスト
八代大会

日本ユニシスは、第1ダブルスに今年の日本A代表に入った星千智（上写真・左）／松田蒼を起用。相手は、池内萌絵／向井仁那。第1ゲームの立ち上がりは、10-11とリードを許す展開だったが、そこから1点も失わずに21-11として格の違いを見せつけると、第2ゲームも21-11で圧勝した。松田は「2ゲーム目の後半から、自分たちの展開に持っていけて落ち着けた」とややスロースタートの試合になったことを明かしたが、それでも危なげのない試合運びでストレート勝ちを収めた。

シングルスには、筑波大学から加入1年目の香山未帆を起用。パワーのある杉野文保にねばられたが、ネット前に落とされた球をクロスネットで返すなど技術で対抗。2-0で勝利し、チームの準決勝進出を決めた。

日本ユニシスが2-0で勝利を決めた後の第2ダブルスは、2016年リオ五輪の女子ダブルス金メダリストである松友美佐紀が、青森山田高校から加入2年目の大竹望月と組んで出場。前衛同士が組むペアで、序盤は互いに球を見逃すケースが多く、毛利未佳／田代愛妃にリードを許す展開が続いたが、第1ゲーム終盤で追いつくと22-20で先取に成功。第2ゲームは中盤から競り合う展開になり、20-22で落としてファイナルゲームへ。最後は、21-12としっかりとゲームを支配。キャリアのある松友がリードし、星を落とすことなく、試合を締めくくった。

連覇をねらう日本ユニシスは、11日に東京体育館で行なわれる準決勝でヨネックスと対戦する。S/Jリーグは昨年、新型コロナウイルス拡大防止のために中止となっており、前回の優勝は、2019年度。この時には、まだ金メダリストの髙橋礼華／松友ペアが大エースとして健在だった。星が言うように、そこから髙橋の引退などもあり、前回とはメンバーが変わっている。しかし、この日出場しなかった選手の中にも、今年から日本A代表に入ったダブルスの中西貴映／岩永鈴や、シングルスの髙橋沙也加、さらに混合ダブルスで東京五輪の銅メダル、世界選手権の銀メダルを獲得している東野有紗がおり、戦力は揃っている。チームの主将を務める星は「ダブルスは日本A代表が2組いるし、ほかに混合ダブルスの代表も2人いる。チーム力で優勝をめざして頑張りたい」と、頂点をめざす決意を示した。

特に、新しい日本A代表2組を擁するダブルスは、注目だ。日本は女子ダブルスの選手層が厚く、どのチームと対戦しても激戦が予想される。その中で、松田は「いつまでも上に勝てない状況だと、チームも私たちも強くならない。殻を破って、チームに勢いをつけたいし、個人戦でも（すでに実績のある日本のペアを）超えていかないといけない。それは、今年の課題」と勝利を重ねてチームに勢いを与える意気込みを示した。

また、4月1日に「日本ユニシス」から「BIPROGY（ビプロジー）」に社名が変わることで、来年度からチーム名も変わる。星は「久しぶりの団体戦ですが、（前回優勝から）メンバーが変わっているので新しいユニシス、新しいチームになっている。挑戦者の立場だと思っているので、そういう部分を4月以降につなげていけたら」と勢いを持って準決勝以降に臨む姿勢を強調した。選手層の厚さは国内トップクラス。準決勝以降は、どのようなオーダーで臨むのか、注目される。