第75回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)は12月30日の最終日、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの決勝戦が行なわれた。下記は男子ダブルス準優勝の井上拓斗/三橋健也(日本ユニシス)のコメント。
井上拓斗(左)&三橋健也(日本ユニシス)
決勝結果:高野将斗/玉手勝輝(日立情報通信エンジニアリング)に0-2で敗戦
井上 内容としても、全然よくない試合でした。疲労から自分の足が動かなくて、三橋にカバーしてもらう展開になりました。後半まで頑張ってもらったんですけど…自分が最後までスピードを上げることができなかったことが敗因。三橋に申し訳ない気持ちです。
今年は4月の終わりに腰をケガしてしまい、7月の終わりくらいまでバドミントンができない時期がありました。でも、トータルしてペアとしてみると、この1年で、一つ二つ突き詰めた会話ができるようになってきた。プレーというより、コミュニケーションの部分がよくなってきたと思うので、これからもっとコンビネーションを突き詰めていければなと思っています。
(今後の目標について聞かれ)自分としては、パリ五輪はあまり見えていません。以前のパートナー(金子祐樹)と東京五輪のレースを体験しましたが、簡単なことではない。今は国際大会に出られるランキングでもないので、我慢して実力を高めていく時期。早く上のペアに追いつけるようにするのが第一かなと考えています。
三橋 決勝は、やれることはやれたかなと思います。日頃の練習で拓斗さんに頼りきっている部分が、試合でも出てしまったのかなと感じました。お互いに調子がいい時と悪い時があるので、それをもっと想定して練習していたらよかったという気持ちがあります。
決勝のよかったところは、とにかく相手のコートに返して、長いラリーになればチャンスがくるとは思っていて、我慢していけたところが今日のよかったところ。反省点は……サービスまわりで相手の得意なことを2度、3度やられてしまい、流れが向こうに行ってしまう場面があったので、その修正力や、サービスまわりの引き出しを、もっともっと増やしていきたいです。
去年から組み始めて、やっと拓斗さんの球出しや、それに対して自分がどう動けばいいかが少しずつわかってきました。ただ、まだまだ自分自身は、後ろで打つことしかできない。自分が苦手な部分を、もっともっと練習していきたいです。大会の2週間くらい前から、早川(賢一)さんと遠藤(大由)さんが毎日練習相手をしてくれました。何回負けたかわからないくらい負けたんですけど、今は、練習でも、その二人に勝っていきたいというちょっとした目標があります。
取材・構成・写真/バドミントン・マガジン編集部