日本の頂点をかけて争われる第75回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。世界選手権(スペイン・ウエルバ)に出場した日本代表選手らは不参加となったが、国内の各カテゴリーのトップ選手らが集結。日本一をめざして白熱した戦いを繰り広げている。ここでは、各種目のダイジェストを紹介する。
【混合ダブルス】
この日、一番に試合が終わってベスト4一番乗りを果たしたのは、浦井唯行(上写真・左)/清水望(丸杉/昭和電工マテリアルズ)。権藤公平/重田美空(ジェイテクト/ACT SAIKYO)に対して、21-14、21-19。元B代表の浦井は、「また日本代表に戻るぞ、という気持ちで戦っています」と気合十分。30分弱で決着をつけた。
明日の準決勝で浦井/清水の相手となるのが、現B代表の緑川大輝(上写真・左)/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKYO)。B代表対決となった山田尚輝/池内萌絵(日本体育大/七十七銀行)との対決に、21-18、21-15で勝利した。埼玉栄中・高校時代の同級生ということもあり、コンビネーションは抜群。どちらが後ろに回っても強打一辺倒ではなく、カット・ドロップを入れた緩急の効いた攻撃で、次々とラリーを制していった。準決勝に向けては、「明日は攻撃的なプレーをしてくるペア。攻撃させずに自分たちがいかに攻めていけるかを、2人で話し合っていきたいです」(緑川)と冷静だ。
反対側のヤマから勝ち上がったのは、市川和洋(上写真・左)/加藤美幸(ジェイテクト/ACT SAIKYO)と、仁平澄也/朝倉みなみ(NTT東日本)。いずれもファイナルゲームを制して、準決勝進出を果たしている。初のベスト4、さらにその先へ。チームの期待も背負っての戦いが続く。
▼準決勝
市川和洋/加藤美幸(ジェイテクト/ACT SAIKYO) − 仁平澄也/朝倉みなみ(NTT東日本)
浦井唯行/清水望(丸杉/昭和電工マテリアルズ) − 緑川大輝/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKYO)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳