日本の頂点をかけて争われる第75回全日本総合バドミントン選手権（東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ）3日目は、各種目2回戦が行なわれた。世界選手権（スペイン・ウエルバ）に出場した日本代表選手らは不参加となったが、国内の各カテゴリーのトップ選手らが集結。日本一をめざして白熱した戦いを繰り広げている。ここでは、各種目のダイジェストを紹介する。
【男子シングルス】
前日に高校生王者を下した第1シードの古賀穂（NTT東日本／上写真）は、2回戦で大学生の内野陽太（金沢学院大）と対戦。第1ゲームを21-4で圧倒した古賀は、第2ゲームも17本に抑えて勝利。日本代表の貫禄を示して、しっかりベスト8入りを決めた。第2シードの奈良岡功大（IMG）は、日本ユニシスの川本拓真を8本、7本に封じて準々決勝に進出。同じくシードの小野寺裕介（日本ユニシス）は、東北マークスの菊地裕太を2-0のストレートで下し、8強進出を決めている。
優勝候補の一角でもある下農走（トナミ運輸／上写真）は、同じトナミ運輸の後輩・秦野陸を相手に10本、13本で快勝。要所で鋭い攻撃を決めてベスト8を果たした。また、前日の1回戦で元日本代表の坂井一将（金沢学院クラブ）を退けた高橋洸士（トナミ運輸）は、高校生の武井凜生（ふたば未来学園高）との接戦をファイナルゲーム21-19で制し、2回戦を突破。準々決勝に駒を進めた。
元日本代表の五十嵐優（日本ユニシス）は、丸杉の竹内宏気（上写真）と対戦。第1ゲームは五十嵐が先制するも、続く第2ゲームは竹内が21-19で奪い返す展開に。最終ゲーム、白熱した戦いを制したのは竹内。最後は21-18で振り切り、男子ダブルスと合わせて2種目でベスト8入りを決めている。
28日に行なわれる準々決勝は、古賀が大学生対決を制した田中湧士（日本大）と対戦。小野寺は下農と、奈良岡は好調・竹内との勝負が決まった。勢い乗る高橋は、2回戦で大林拓真（早稲田大）との激戦をモノにした小本翔太（日立情報通信エンジニアリング）と激突する。
▼準々決勝
古賀穂（NTT東日本） − 田中湧士（日本大）
下農走（トナミ運輸） − 小野寺裕介（日本ユニシス）
高橋洸士（トナミ運輸） − 小本翔太（日立情報通信エンジニアリング）
竹内宏気（丸杉） − 奈良岡功大（IMG）
文／バドミントン・マガジン編集部
写真／菅原淳